Fischer's 短編 2。 (ページ42)

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↓(兄クロード、シルク) ページ42

ちょっと意地悪してやろうと思ってかけた
言葉がまさかの否定しない。

しかも柔らかい感じで肯定している。

突拍子もない答えに思わず吹き出してしまった。

「あはははは！何だよ…それ。」

えっと…、と彼女は焦って困っている。
意地悪く笑って

「好きなのに、チョコくれないんだ？」

『そ、それは！
お渡しする機会が中々なくて…

その、感謝の気持ちは直接伝えて
お渡ししたくて…。』

Aが真っ直ぐ俺を見ながら言った。

そういう健気な所、可愛いし好き。
真面目で、律義なとこも。

そして、Aがホワイトデーにお渡しします
と言い切る前に

「いや、いい
もっと甘いのが欲しい。」

え？と疑問に思ってると兄クロードがAを抱き寄せ耳元に近寄る。

「Aが欲しい。」

俺が彼女の首に顔を埋める。

お兄さんの吐息がかかってくすぐったい。

私がお兄さんから離れようとするが腰に手を回されガッチリホールドされていて出来ない。

「だめ、逃がさねーよ。」

低音がAの耳元で囁かれる。

すると、ガチャっと扉の開く音がした。

シルク
「兄貴ー、ちょっと遅すぎじゃ…

何やってんだぁぁ！？」

兄クロード
「毎回良いとこで止めやがって、お前にはセンサーでもついてんのかよ。」

シルク
「うるさいよ、いいからAを離せ。」

少し兄貴が間を置いて、
こっち見て、とカメラの方を指す。

シルク
「え、なに…。」

シルクがカメラの方に視線を向けたのを兄クロードが確認すると

兄クロード
「アデュー。」

シルク
「おぉぉい！だかr…」

強制ED。

撮った映像を編集しているとある事を知った。

シルク
「あ！アイツー…。」

兄クロードの携帯に着信が鳴る。
メッセージを開くと

兄クロード
「あはははは！」

シルクおい!
シルクAを口説いてんじゃねーよ!

直ぐにちびに返信した。

兄クロードちなみにその件

兄クロードOK貰った。