Fischer's 短編。

｜(ぺけたん) ページ6

「俺、これ苦手なんだよねー。」

『おぉ！
勝率が少しだけ上がりました！』

「んー、嬉しそうにしてるけど
マサイが勝ったんだよね。

だったら俺も頑張れば勝てるかも。」

少し余裕そうな笑みを見せるぺけたん。
Aがムスッとした顔を一瞬して






『……マサイくんは負けました！』



「ウソ、つかないの。」

ぺし、と軽く頭にチョップされる。



『ごめんなさい…。』

「素直だなー。 可愛い」

『！！
ぺけくん…？
まだゲーム始まってないですよ？』

「うん、そうだね。」

『じゃあ、なんで…』

「普通に言いたかったから？

あと、可愛い反応してくれるから！
始めなければずーっと見てられるしー。」



ぺけたんから目を逸らし顔が赤く染める。



「ほら、そういうとこ。
すぐ照れちゃうとこ可愛い。」


Aが少し後ずさるとペケたんが近づいていく。
さらに下がると、同じく詰めてくる。


トンっとAの背中が壁に当たる。


「もう、追いかけっ子終わり？」





『あんまり、いじわるしないでください…！』

「だって、可愛いいんだもーん。
Aがいけない！」

『可愛いって言うの禁止ですーー……。』

顔を伏せてしまうA






「じゃあ、どうして欲しい？」





『愛してる…って言ってください……。』




「えー、そしたらAが照れて終わっちゃうじゃーん。」


『お願いします…！耐えられないので！』


「何を、俺にお願いするの？」



『……。』

「言って？」



『愛してるって言ってください！』




「ふふ、よく出来ました。愛してる。」


Aノックアウト。

勝者、ぺけたん

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