｜(続き) ページ16
『えっと……農家さんトークでしたっけ？」
「それ、絶対違うでしょ！」
二人でクスクス笑い合う。
モトキがサイコロを見て、思い出す。
「そうだ！悲しい話だ！
そこから脱線して言ったのか…」
『お野菜の物価事情から…』
「ふふ…そうだね。
ところで、Aの悲しい話は？」
『……私もお野菜の物価事情で！』
えー、とモトキが言うと私も自炊する派なので！と押し切ろうとする。
それでもモトキが納得いかないような顔をしていたので
『じゃあ、私の悲しいお野菜の事情でも聞きますか？』
「もー、いい！もー、いい！
また、野菜ロングトークになっちゃうから！
というか…さっきから気になってたんだけど
Aお酒飲んでる？」
彼女のコップを見ると、乾杯の後に飲んだ一口分しか減っていないような気がする。
話に夢中で飲んでなかったのかな…？
『あ！ほんとですね…。少し飲みますね。』
と言って口をつける。
最初の一口より多く流し込んだ。
『喉がパチパチします。』
「パチパチ？
すごい楽しそうだね、喉が。」
また二人で笑い合う。
モトキは話の途中でちょくちょく呑んでいたが
全く、酔っ払っていない様子。
『モトキくんはお酒強いんですかね…？』
「んー、どうだろう。
顔に出てないだけかなー。
ほら。」
と言うと、モトキがAの手を取り
自分のほっぺたに当てる。
「ね？
熱いでしょ？
って…Aが赤くなってどうすんの。」
俺がAの顔を見ると、彼女は俺の方を見ないで顔を赤く染めている。
『これは…お酒のせいです…。』
「じゃあ、こっち向いてよー。」
『お酒のせいで焦点が合わなくて…
私にはここにモトキくんの顔があるように見えます…』
Aが見つめているのは壁。
さすがに、それはないだろ。と思いながら
誤魔化し方が下手だなー。と感じながら
「お酒、お酒って、何でもお酒のせいにしちゃって
ホントは違うでしょ？」
今度は俺が彼女の頬に触れる、
やっぱり。
まだ熱くともなんともなってない。
でも、徐々に熱を帯びてくる。
「ねぇ、こっち向いて？」
表情は見えなかったが、耳まで赤く染まるAを見たら、今、どんな感情なのかすぐ分かる。
「ふふ…可愛いね。」
モトキが優しくAに笑いかけると、
Aがソファーから勢いよく立ち上がり
一直線にドアに向かい、開けて逃げていった。
「やっぱり、酔ってないじゃん。」
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名無し184号(プロフ) - 太陽。さん» ありがとうございます´`*そう言っていただけると嬉しいです！続編の方も読んでいただけると幸いです´`* (2018年3月23日 18時) (
レス) id: 245c03381e (このIDを非表示/違反報告)
太陽。(プロフ) - 3年2組コンソメ君さん» あの、あの、本当に最高すぎるのですが…！！！！！胸キュンが止まりません！ (2018年3月22日 16時) (レス) id: 9cf1106f69 (このIDを非表示/違反報告)
名無し184号(プロフ) - 3年2組コンソメ君さん» ありがとうございます！´`* これからも書いていくので是非読んでいただけると嬉しいです！ (2018年2月25日 19時) (レス) id: 245c03381e (このIDを非表示/違反報告)
3年2組コンソメ君 - モトキ君の愛してるゲームとかヤバい！死んじゃいます！ (2018年2月25日 17時) (レス) id: 7ccad67cab (このIDを非表示/違反報告)
名無し184号(プロフ) - まなかさん» ほんとですか！ありがとうございます´`*以前もコメントして頂き非常に嬉しいです。頑張ります！ (2018年2月19日 21時) (レス) id: 245c03381e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：名無し184号 | 作成日時：2018年2月8日 18時
