悲恋 ミストガン 【リク】 ページ4
ﾐｽﾄｶﾞﾝ「A｣
夏にしては涼しい夜だった。
木々も眠る丑三つ時、男は彼女の名前を呼んだ。
『ミストガン、遅かったね』
ﾐｽﾄｶﾞﾝ「…悪い」
Aは数少ないミストガンの素顔を知る者の1人。
そしてそんな彼の恋人でもあった。
ﾐｽﾄｶﾞﾝ「聞きたいことが…あるんだ」
彼女が座っていたベンチに腰をかけると少し重たい雰囲気のミストガンが口を開く。
ﾐｽﾄｶﾞﾝ「正直…ジェラールの事はどう思っているんだ」
『ジェラール、ねぇ…』
ミストガンはエドラスでのジェラール。
ややこしい話だが、要はもう1人の自分…というような感じだろうか。
Aは少しの間、言葉に詰まった。
彼女の最愛な人と同じ顔をしていて全く惹かれない…なんてことはあるはずがない。
『そりゃぁさ、少しは意識しちゃうかもだけど…
私が好きなのはミストガンなんだよ？
キスもそれ以上も…ミストガンとしかしたくないもん』
驚くミストガンを他所に、Aは言ったことを後悔した。
(やだ、なにこの臭いセリフ…)
ﾐｽﾄｶﾞﾝ「A、こっちを向いてくれ」
『…ん』
おもむろに顔を向けると、彼女の唇には温かいものが触れていた。
ミストガンにキスをされていたのだ。
ﾐｽﾄｶﾞﾝ「すごく…嬉しかった」
顔の過半数を覆ったマスクを取りながら喋る彼の頬はほんのり赤く染まっている。
それは、彼女にも伝染する厄介なモノ。
『…もう、びっくりした』
ﾐｽﾄｶﾞﾝ「…………」
”抱きしめてもいいか？”
そう男から尋ねられて、断る女がいるだろうか？
Aは快く彼を受け入れた。
ﾐｽﾄｶﾞﾝ「………いつか、俺が…
あっちの世界へ帰ることになったらお前は…
どうする？」
『どうするって…私はミストガンについていくよ』
”当たり前じゃん”
Aは微笑んでそう答えた。
それを聞いた彼はとても満足そうな顔を浮かべていて。
ﾐｽﾄｶﾞﾝ「…ありがとう。
A、愛してる」
『…私も、愛してる』
抱きしめる腕の力を強めたのだった。
彼がエドラスに戻り、FAIRYTAILを脱退したのはそれから約一週間後のこと。
続く
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マリイ - はい (2018年9月18日 21時) (携帯から) (
レス) id: 82a6cba0ff (このIDを非表示/違反報告)
あつ。(プロフ) - マリイさん» 了解です！夢主がジャッカルを作った、ということでよろしいでしょうか？ (2018年9月18日 18時) (レス) id: c307005991 (このIDを非表示/違反報告)
マリイ - もう１つリクエストで九鬼門のジャッカルが夢主が作った悪魔設定見たいです (2018年9月18日 16時) (携帯から) (レス) id: 82a6cba0ff (このIDを非表示/違反報告)
ノワール - リクでミストガンでお願いします！ (2018年8月14日 18時) (レス) id: fb87ff1200 (このIDを非表示/違反報告)
マリイ - リクエストでバッカスさんお願いします (2018年8月13日 22時) (携帯から) (レス) id: 82a6cba0ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あつ。 | 作成日時：2018年8月13日 22時
