【d!】たまり場 (ページ4)

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第4話ページ4

王子「お前はいつもそうだ！いつもその顔で機械のようで気味が悪い！お前に人間の感情は無いのか！？」
A「､､､言いたい事はそれだけですか」
王子「ｯは、？」

婚約者でもなくこの国にいる必要も
無くなった今の私は無敵だ
私は今日初めて殿下と目を合わせた
私と目が合った殿下は一瞬体を強ばらせるも負けじと私を睨む
私が殿下に口答えするのはこれが初めて
目を見開き驚くその様子は
怯えきった小動物同然

憐れで可哀想で､､､それでいて無様だ

A「殿下、今までありがとうございました､､､貴方様と共に時を刻むことが出来たことをこれほどまで後悔するとは思ってませんでした」
王子「は？お前ｯ､､､侮辱罪だぞ！？陛下！こいつに罰を！！」

皮肉たっぷり
これまでの仕返し
少しくらい許して欲しい
それくらいあの人の私に対する扱いは
酷かったんだから

A「､､､こんなに楽しく優雅で､､､無駄な時間は私の人生でもう一生ないでしょう貴重な体験させて頂いたことに感謝申し上げます」
王「､､､」

私の心情を知ってか知らずか
陛下は黙って聞いていた

A「では､､､婚約解消ということで、リア令嬢と幸せな家庭を築いてくださいませ殿下」
王子「お前！！！」

どこがアウトラインだったのかは知らないが
まぁ私は立ち入ってはいけない所に
踏み入ってしまったのだろう
殿下は抱いていたリアを突き飛ばし
ズカズカと私に向かって走ってきたと
思ったら手を振り上げた

？「おっと、それは無いと思いますよ」
A「､､､ぇ」
王子「邪魔するな！！」

反射で目をつぶったが次に目を開けた時には
私を庇うようにして私と殿下の間に入り
殿下が振り上げた手を掴んでいる誰かがいた

王「､､､すまない、私の愚息が失礼を」
？「えぇ、どうかと思います､､､なぁ殿下」
王子「お前に関係ないだろ？グルッペン」

グルッペンと呼ばれたその方は
このバカと面識があるようだ
鬱陶しそうに掴まれた手を振り払った殿下は
こちらを睨みつけイライラした様子だった
それとは対照的にグルッペン様は
まるで楽しくて仕方がないとでもいいたげにニヤニヤと笑っていた

グル「くｯwあぁそうだな」
王子「何笑ってんだ」
グル「お前にはつくづく驚かされるゾ」
王子「うるさいな､､､お前は関係ないだろ？部外者が口出ししないでいただきたい」
グル「､､､部外者､､､そうだな今まではそうだったがこれからは違うゾ？」
王子「何言ってんだ？？」