【d!】悪役令嬢3

第103話 ページ5

ピク「じゃ！皆さん！
楽しんでくださいね！」









そんな軽い挨拶から交流会パーティは始まった


学校の体育館だった場所は綺麗に装飾されて


キラキラと輝いている、流石貴族学校


ダンスパーティ開けるほどの場所は余裕である


ダンススペースである真ん中は綺麗に空いていて


飲食スペースのテーブルの上には


様々な料理と飲み物が並んでいる









､､､あのコックさんたち頑張ったんだな









ちなみに私はダンスを踊る気は


さらさらないので誰もいない上の階から


ダンスフロアを眺めている


コネシマ達は生徒会の集まりがあるらしく


私ひとりで優雅に楽しんでいる









始まったばっかりだからまだ誰も踊ってないけど


1番最初はグルッぺン様の掛け声で


ヒロインと踊り始めるはずだ


あのシーンお気に入りなんだよなぁ









リリ「A様ご機嫌よう！」


A「ご機嫌ようリリ」









後ろから元気な声で話しかけてきたのは


赤のふわふわドレスを身に纏ったリリ









､､､トントン様か


今1番好感度が高いのかな


まぁ今回のイベントでいつ誰が逆転するか


分からないからまだ決めつけるのは良くないな









リリ「黒似合ってますね！」


A「ありがとうございます、赤似合ってますよ」


リリ「ふふwありがとうございます！トントン様が選んでくれたんです！」


A「そうですか」









リリは私の前でふわっと1周回ってみせる









相当嬉しかったのかな









リリ「､､､ほ、ほら！このブローチだってプレゼントとしてグルッぺン様から頂いたんです！！」


A「とても似合ってますよ」


リリ「あ！そうだ！私このパーティーで生徒会の皆様に踊ろうと誘われてるんですよ！」


A「頑張ってくださいね」


リリ「あ〜全員と踊るのとても大変そうなんで断ろうとも思ったんですけどね？」


A「､､､はぁ」


リリ「でもせっかく誘って頂いたので断るのも申し訳ないじゃないですか？だから全員と踊ってきますね！」


A「楽しんでくださいね」


リリ「､､､」









まだ始まったばかりだと言うのにリリは


どこか疲れきった顔をしていた

第104話→←第102話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す