不思議な少女2

第84話 ページ36

エミ「私､､､自分の目が嫌いなんです

色素が薄くてパッと見白目に見えるこの目

別に目に異常がある訳では無いんですけどね？

生まれた時からこの目で

周りと違うからって

気持ち悪いからって言う理由でいじめられてきて

気づいたら教室に入るのが怖くなってて

だからグルッぺんさんに許可取って

図書室を自由に使わせてもらってるんです



､､､少し前までは学校に来るのも苦しかったです

でもつい最近学校に楽しみができたんですよ！

その楽しみを見つけてからは毎日ワクワクしながら学校に来てました

今日はどんな話しようかな？

どんなのが好きなのかな？

どうしたら楽しんでくれるかな？

考えるのが楽しくて

いじめのこともこれなら耐えれるって思ってたんです

でも､､､やっぱりキツかったですw




図書室にこもってたのが見つかってしまって

好きでこの目に生まれてきたわけじゃないのにボロくそに言われて

沢山殴られて蹴られて

それに何も出来ない自分にも腹が立って

嫌で嫌で仕方なくてもがいてた時に



















Aさん､､､あなたが私を引き上げてくれました」









A「､､､僕？」


エミ「そうです」

















そういうとエミ先輩は


ゆっくり目を開けて僕と目を合わせる


図書室の大きな窓から差し込んでくる光に


エミ先輩の目は透き通ってキラキラと輝いている

















あぁ､､､やっぱり綺麗だ
















エミ「昨日の言葉､､､嬉しかったです」


A「あれは僕の本心です」


エミ「ありがとうございます
この目を受け入れてくれる人は私が生きてきた中で生徒会のみなさんしかいませんでした
､､､ましてや綺麗なんて
Aさんに言われたのが初めてですよw」


A「そうですか？まぁそう思ったので」


エミ「その言葉に私は救われました
初めて､､､この目を好きになれた」


A「､､､」


エミ「でもその言葉だけじゃダメだったと思うんですよ」


A「？」


エミ「Aさんが言ってくれたからです」


A「､､､僕以外じゃダメってことですか？」


エミ「そうですねAさんだったから私はその言葉を素直に受け入れることが出来たんです」


A「､､､へぇ」

第85話→←第83話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す