他人事 ページ28
紡「みなさんが、コツコツ学園祭や、ショッピングモールでの営業や、路上ライブをこなしてくれたおかげで・・・
ようやく、準備することができました!
みなさんの寮です!今日からここで生活して下さい!
使われていなかった社員寮をリノベーションしたもので、キッチンや浴室などは兼用なんですけど・・・」
大和「へぇ、兼用か・・・」
そう言ってちらりと私を見た大和さん。
そこに三月兄さんが大和さんの頭を叩いて言った。
三月「変なこと考えてんじゃねえよ、おっさん」
陸「わー!すごーい!広い部屋!」
壮五「古いって言ってましたが、きれいな建物ですね」
ナギ「ワタシはあの部屋をベッドルーム、あの部屋をリビング、アンド・・・」
え?1人1部屋でしょ?
紡「1人1部屋です!」
だよねー。
びっくりしたー。
ナギ「ホワッツ!?」
ナギくんって、お金持ちかな?
どこかの国の第二王子とかだったりして。
な訳ないか。
三月「そんな驚くようなことかよ」
突然、マネージャーが思い出したように私と環と一織兄さんに言った。
紡「一織さんと美零さんと環さんは未成年ですよね。お渡しした書類に保護者のサイン、もらってきてくれましたか?」
一織「ええ、こちらです」
貴方「はい、マネージャー」
環「はい、俺も」
環の隣にいた私は、環の書類がちらっと見えた。
保護者のサインのところには、違う名字。
でも、あんまり突っ込んじゃ悪いよね・・・。
いろいろ家庭の事情があるんだろうし。
その気配に気づいた環が口を開いた。
環「ああ、これ、園長の名前」
園長?
環「俺、施設育ち」
三月「そうだったのか!?おまえ、若いのに苦労してんだな・・・」
環「うす」
陸「だから、缶ジュースのシールあんなに集めてたんだ・・・」
壮五「パンのシールも・・・」
大和「この前プリン食ってごめんな・・・」
環「あれは許さない!」
この時は、環って可哀想だなと、どこか他人事だと捉えていた。
しかし、その一言は他人事ではなくなるのだった。
――――――――――――――――
更新が遅くてすみません。
一応、この話は朝から作っていました。
しかし、今日はてんやわんやで・・・。
作者が9時に起きる方が悪いですが・・・。
ちなみに夢主ちゃんは、施設育ちではありません。
夢主ちゃんの過去話はもう少しで出てくると思います。
もうしばらくお待ち下さい。
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壮花(プロフ) - フラアウェ組ですね。投票、ありがとうございます (2019年9月13日 8時) (レス) id: e005f99cce (このIDを非表示/違反報告)
朱葉 - 間違えました。フラアウェ組でした。 (2019年9月12日 20時) (レス) id: 0d06cba3a5 (このIDを非表示/違反報告)
朱葉 - 私はフレフレ組が大好きなので,フレフレ組に夢主ちゃんを入れて下さい! (2019年9月1日 23時) (レス) id: 0d06cba3a5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:壮花 | 作成日時:2019年8月13日 1時