三月と一織の妹

初ライブ ページ25

陸「オレの兄なんです。優しくて、何でも出来て、気付くと周りの人達が幸せを感じているというか･･･」

壮五「いいお兄さんだね」

陸「はは･･･。壮五さんはなんとなく、兄さんに似てる気がします」


壮五さん似のお兄さん？

きっととても優しいんだろうな。


紡「陸さんのライブ、お兄さんも見に来てくれるといいですね」

陸「･･･そう、だな」


マネージャーの言葉に少し間をとってから返事をした陸。

お兄さんと喧嘩でもしてるのかな？


――――――――――――

ライブ当日

陸「お客さんがほとんど入ってない･･･？」

一織「ガラガラってことですか･･･？」


嘘･･･。

あんなにフライヤー配ったりしたのに･･･。


紡「･･･ごめんなさい･･･！みなさんに悪いところは、ひとつも、これっぽっちもありません！

全部、私の読みの甘さが悪かったんです！本当にごめんなさい･･･！」

三月「･･･。」

三月「あはは！こんなことだろうと思った！」

大和「いきなり3000人じゃなあ。何人来てた？1人？2人？」


え･･･？

三月兄さんも大和さんもなんとなく分かってたの？


紡「え･･･？あ、あの、9人･･･」


マネージャーの言葉にナギくんは嬉しそうに言った。


ナギ「OH,9人のゲストと、今夜はダンスパーティですね」


･･･ダンスパーティ･･･。


陸「はは･･･。緊張してたけど、ちょっと落ち着いた。いつも通りやればいいんだな」


確かに、いきなり3000人だと緊張感がすごいけど9人だったらあんまり緊張せずに出来る！


紡「あの･･･」

壮五「マネージャー。僕たちの初ライブ、一生懸命準備してくれてありがとう。

このところ、息抜きもしてなかったでしょう。今夜は楽しんで」

紡「あ･･･」

三月「最高に盛り上がって行こう！」

貴方「9人のお客さんが、また来てくれるように！」

ナギ「グレイト、ミツキ、ミレイ！ゴールデンワード、金言です！」

陸「大事なファンの子たちだもんな！」

環「次に来る時は、この観客席、一杯にしてやりゃいいじゃん」


三月兄さんが手を出し、皆に言う。


三月「マネージャー、手え出して。みんなも！」

紡「え？」

陸「何するの？」

三月「ハイタッチ、ハイタッチ！大和さん、号令出してよ！」


いきなり三月兄さんに指名され、戸惑う大和さん。


大和「なんで俺が･･･」

――――――――――――――――

きりが悪い･･･。

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