家族を捨てた？ ページ35
陸side
壮五さんとレッスン室を掃除していると、ぼうっとしていたみたいで壮五さんに心配された。
壮五「どうしたの。じっと、鏡なんて見つめて」
陸「壮五さん･･･」
壮五「歌も踊りも禁止だと、この広いレッスン場がかわいそうだね」
壮五さんは、オレの兄と似ている。
壮五さんはTRIGGERのこと、どう思っているんだろう。
そう思って、壮五さんに聞いてみる。
陸「壮五さんはTRIGGERのこと、どう思っていますか？」
壮五「どうって？好きだよ。歌唱力もダンスも実力があるし、ライブに行くのが楽しみだな。
良かったら、今度アルバムを貸してあげ･･･」
陸「オレは･･･わからないです。
TRIGGERのこと、好きなのか、嫌いなのか、尊敬できるのか、許せるのか･･･」
以前はオレの兄は、好きで尊敬できる人だったのに、今は嫌いなのか、許せるのか。
壮五「･･･陸くん？」
陸「壮五さんはどうして、アイドルになろうと思ったんですか？」
壮五さんはオレの兄に似てるから、どうしてアイドルになろうと思ったのかが気になった。
陸「例えば、その･･･。アイドルになるって夢のために、自分の家族でも、捨てたりできますか？」
壮五「･･･もう捨てたんだ」
予想外の返答に掃除していた手を止める。
陸「･･･嘘でしょう･･･？･･･だって、壮五さんみたいな優しい人が･･･。そんな、ひどいこと･･･」
壮五「本当だよ。がっかりさせたみたいでごめんね。･･･先に帰るよ」
そう言って、モップ片手にレッスン室を出て行こうとする。
陸「･･･壮五さん」
ふと立ち止まり、振り返って言った。
壮五「陸くん。風邪を引かないように、気をつけて」
そう言うと、今度こそレッスン室を出て行った。
取り残されたオレは、壮五さんの言葉に未だ納得できないでいた。
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壮花(プロフ) - フラアウェ組ですね。投票、ありがとうございます (2019年9月13日 8時) (
レス) id: e005f99cce (このIDを非表示/違反報告)
朱葉 - 間違えました。フラアウェ組でした。 (2019年9月12日 20時) (レス) id: 0d06cba3a5 (このIDを非表示/違反報告)
朱葉 - 私はフレフレ組が大好きなので,フレフレ組に夢主ちゃんを入れて下さい！ (2019年9月1日 23時) (レス) id: 0d06cba3a5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：壮花 | 作成日時：2019年8月13日 1時
