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六月三日(月)
ＩＨ宮城県予選。
昼食の時間、晴空を除く排球部二年は揃って同じ机に集まり弁当を食べながら次の戦いについて話し合っていた。
田中｢……大地さんは春高に行くって言った。｣
成田｢春高…一次予選は八月だっけか…｣
田中｢俺たちでもう一回行くって言った。｣
皆決意が固まる。
田中｢敗戦に浸ってる余裕、無えよ｣
その言葉に、西谷達も頷いた。
西谷｢……そういや、晴空は？｣
思い出したようにその場にいる部員に聞く西谷。
縁下が｢ついさっきまで一緒に授業受けてたんならお前が一番知ってるはずだろ｣とツッコむも、口を開いたのは以外にも田中だった。
田中｢あー…………大体予想付く｣
ノヤっさんちょっと来てくんね？
全員で首を傾げた。
私は私の真顔が嫌いだ。
目付きが悪くなるし、
テンションが下がるし、
何より彼の一番好きな表情。
でもさ、
皆泣いてる中、一人だけ笑いたくはないよ。
去年、試合に負けた烏野の様子を見ては、目を逸らし、次の日には励ますことに徹していた晴空。
だが今年は励ますことすら苦痛になってくる。
彼らは全力を出し切って敗戦したのだから。去年の、不完全燃焼な試合とは似ても似つかない。
そんな全力の彼らを励ます言葉など、もはや気休めにしかならない。そんなものは誰も必要としていない。
だからこそ、私は彼らの前での接し方がわからない。
晴空｢………もう夏なのに、寒いなぁ……｣
準備室。机の下に潜って自分の肩を抱く。
蹲って四限まで休もうと目を閉じた瞬間、準備室の扉が大きな音を立てて開いた。
田中｢たのもー！！｣
晴空｢へ｣
西谷｢どうしたんだリュウこんなとこ連れて来て！｣
晴空｢は？！｣
あまりの衝撃に机の下からドアの方向を伺う。そこには不思議そうな顔で準備室に入室する太陽の姿があった。
晴空｢(…っお、)｣
お前、何してくれとんねん。
開いた口が塞がらない。
それ所か口角も上がらない。
いやだ、この秘密の避難場所は、誰にも知られたくなかったのに、
田中にバレただけでもかなり恥ずかしかったのに、
夕にバレたりなんかしたら
田中｢………お、いた。｣
西谷｢？｣
いよいよ笑ってられなくなる…！
田中｢こいつ怒るとこの準備室に逃げるんだよ。ノヤっさん元気付けてやってくんね？｣
晴空｢最悪や自分まじ全部バラしよった…！｣
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mbftmm(プロフ) - 更新再開待ってますううううう（ ; ; ）めちゃくちゃ面白いです！！！！ (2022年1月18日 1時) (
レス) @page24 id: 17c26d4027 (このIDを非表示/違反報告)
fareleven(プロフ) - 星蘭さん» え……え、凄い！気付いてくれた！！そうなんです！美羽姉さんの名前聞いた時に名前思い付いて…！！めちゃくちゃ嬉しいです！(´>∀<｀)コメントありがとうございます！頑張ります！！ (2021年1月2日 22時) (レス) id: ca53b20a88 (このIDを非表示/違反報告)
星蘭(プロフ) - 少し前から思ってた。影山3兄弟の名前繋げると、「美しい羽で晴れた空を飛ぶ雄」になる！(言いたかっただけです。すみません。)5も楽しみにしてます！頑張ってください！ (2021年1月2日 22時) (レス) id: e03eae3599 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：fareleven | 作成日時：2020年12月29日 23時
