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二十分後、烏野名物ハートブレイクヒルの麓。



走り切った選手の脈を測るため、晴空は軽く体を動かしながら澤村に「先上で待ってますね」と伝えた。


走り始めた晴空の背中を見ながら西谷も最後尾で軽く体を動かす。



西谷「(どう伝えっかな…)」



実は今日、去年同じクラスだった“笹浜”に晴空について伝言を託されたのだ。


無論、晴空に告白をしたいが為の「七月に二人で話す機会が欲しい」という伝言。


二人ずつ走り始める様子を眺めながら、今日の放課後の事を思い出す。






西谷「女に興味ねぇ笹浜も晴空には骨抜きかぁ!」

笹浜「骨抜きて…でもまぁ、あながち間違ってはいねぇよ、去年からずっと好きでな」

西谷「まじか!いいねぇ!応援する!!」

笹浜「ありがとな!」



今思えば学年の廊下で結構な大声だったと思う。


二人で向き合ってガッツポーズをする様子は奇怪だったろうし、後に来た晴空に首を傾げられたのは言うまでもない。




晴空「二人で何話してんの?」

笹浜「え゙っ、いや、なぁ?」

西谷「な、なんでもねぇ!行くぞハル!!」

晴空「?うん、」






笹浜と、晴空が、もしかしたら付き合うのか。


うん、いい事だ。



晴空はいい女なのに色恋沙汰は全然なかったし。


いつまでも付き合ってもない俺とツルんでんのはなんか違うだろ。


うん。




西谷「…?」

澤村「西谷?」




走る直前、主将の隣で腕を組んで顰めっ面をしてしまう。

心配そうに走り始める澤村。

ハッとし、自分も走り始めた。




笹浜が晴空と付き合う?



いや決まった事じゃねぇだろ。なんでこんなイラついてんだ?



は?決まった事ならイラつくのかよ。意味わかんねぇ。




西谷「…ん〜??」

澤村「西谷????」



よし、もうわかんねぇから置いとこう。


まずは晴空に七月空いてる日を聞いて、


笹浜が話したいらしいという旨を…



西谷「あれ」



伝える…



西谷「ハルは?」



坂の上には男子選手のみ。



バインダーも持って迎え入れてくれる彼女はどこを見渡してもいない。



田中の方を見れば、手にはバインダーとペンが握られていた。



澤村「どこいったんだアイツ…」






山口「あー…」



月島「バカ2人に連れ去られました。」






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作品ジャンル:アニメ
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mbftmm(プロフ) - 更新再開待ってますううううう( ; ; )めちゃくちゃ面白いです!!!! (2022年1月18日 1時) (レス) @page24 id: 17c26d4027 (このIDを非表示/違反報告)
fareleven(プロフ) - 星蘭さん» え……え、凄い!気付いてくれた!!そうなんです!美羽姉さんの名前聞いた時に名前思い付いて…!!めちゃくちゃ嬉しいです!(´>∀<`)コメントありがとうございます!頑張ります!! (2021年1月2日 22時) (レス) id: ca53b20a88 (このIDを非表示/違反報告)
星蘭(プロフ) - 少し前から思ってた。影山3兄弟の名前繋げると、「美しい羽で晴れた空を飛ぶ雄」になる!(言いたかっただけです。すみません。)5も楽しみにしてます!頑張ってください! (2021年1月2日 22時) (レス) id: e03eae3599 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:fareleven | 作成日時:2020年12月29日 23時

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