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体育館裏の壁に寄りかかって、しゃがむように座る。
お前もここに座れと言われているような気がして、それでも近くに行くのはなんだか気が引けたので、2m離れた所にしゃがんだ。
及川｢……多分お前が本気で“どこかに行ってくれ”って思ってるの、察したんじゃないかな。｣
晴空｢…なんかすみません｣
及川｢謝るなら岩ちゃんにね。あとなんでお前はいるんだって質問は無し！｣
晴空｢…｣
晴空を怖がらせないように、ゆっくり、ゆっくりと距離を縮めていく。
害が無い事がわかっているからか、不思議と拒否反応は起こらなかった。
晴空｢(血出てたのに…)｣
及川｢……俺セッターだから結構周りの事見てるつもりなんだけどさ。｣
晴空｢…そうですね｣
少しずつ。
及川｢影山は選手が捻挫した時、誰よりも先に駆け寄ってるよね、｣
晴空｢…まぁ、はい｣
少しずつ近付いてくる。
及川｢俺影山の真顔見た事ないんだ、ずっと笑顔｣
晴空｢…気の所為じゃないですか？｣
もう逃げようが無いほど端に寄った途端。
壁に手を付かれて、逃げ道を塞がれた。
晴空｢ッ…｣
追い詰められた。
そう思うには遅くて、
ニコニコしたその笑顔は、怒りと言うより単なる興味のように近かった。
及川｢何で？｣
晴空｢…ど、退いてください。壁ドンとか古いですよ｣
及川｢教えてよ、どうして捻挫の時は誰よりも早く手当するのに｣
鼻血の時は逃げ出すみたいに他の仕事に移るの？
さっきだってそうだ。
仲のいい及川が出血をしているというのに何事も無かったかのように体育館へ戻ろうとした。
二人きりになって、逃げ場が無くなって初めてティッシュを差し出した。
まるで鮮血を避けるような晴空の行動。
及川が気付かない訳がなかった。
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mbftmm(プロフ) - 更新再開待ってますううううう（ ; ; ）めちゃくちゃ面白いです！！！！ (2022年1月18日 1時) (
レス) @page24 id: 17c26d4027 (このIDを非表示/違反報告)
fareleven(プロフ) - 星蘭さん» え……え、凄い！気付いてくれた！！そうなんです！美羽姉さんの名前聞いた時に名前思い付いて…！！めちゃくちゃ嬉しいです！(´>∀<｀)コメントありがとうございます！頑張ります！！ (2021年1月2日 22時) (レス) id: ca53b20a88 (このIDを非表示/違反報告)
星蘭(プロフ) - 少し前から思ってた。影山3兄弟の名前繋げると、「美しい羽で晴れた空を飛ぶ雄」になる！(言いたかっただけです。すみません。)5も楽しみにしてます！頑張ってください！ (2021年1月2日 22時) (レス) id: e03eae3599 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：fareleven | 作成日時：2020年12月29日 23時
