220 ページ20
,
即座に影山の後ろへ身を隠す。
ガチガチの体で声のした方に目を向けると、
そこには同じくランニングをしていたのか、汗をかいた牛島と目が合った。
日向「っジャパン!!!」
二人で目を見開いて呆ける。
なぜこんな所にウシワカが。
何も言わずに数秒が経つ。
すると牛島が口を開いた。
牛島「……………晴空」
そこにいるんだろう。
その言葉に三人の肩が跳ねる。
渋々影山の背中から出てきた晴空は、ぎこちなさ過ぎる笑顔を牛島に向ける来た方向に進み始めた。
晴空「……っお、お久しぶりッスね牛島さん!!じゃあ私、用あるんで!烏野帰りますね!!」
牛島「待て」
晴空「」
あと0.5秒で走り始める直前。
腕を捕まれ動きを封じられてしまった。また転びかけた。
牛島「そんなに焦るな、また足でも捻ったらどうする」
晴空「そんときゃ飛雄に担いでって貰います!離してください二の腕掴むとか変態ですよ!」
ギャンギャンと眉を吊り上げながら腕を振って牛島の手を振りほどこうとする。
案の定振り解けなかった。
牛島「変態とは心外だな」
晴空「はッ、二の腕は胸と弾力が同じなんですよ知ってました?!あぁ牛島さんにはわかんないか!6年間男子バレー部ですもんね?!可哀想に!!」
日向「な、なんか晴空さん血の気多くね?」
影山「…姉貴は二年間及川さんと一緒に牛島さんに負け続けてきたからな。対抗意識はあるんだろ」
胸触んないでよ変態!!などと誤解を招きかねない事を叫びながら二の腕の手を引っ張る。なんでこんな力強いんだよ。
額に青筋を浮かべながら頬を引き攣らせ必死に対抗していると、牛島は唐突に申し訳なさそうな顔をして向き直った。
牛島「…責任は取る」
晴空「責任感じるなよ二の腕触ったくらいで…!!!」
彼といると本当に調子が狂う。
責任を感じたのか、パッと手を離された。
その瞬間晴空は影山の元へ飛んで行き、背中に隠れてポツンと一人で残る牛島の様子を伺う。
ちょっと面白かった。
,
356人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「ハイキュー」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
mbftmm(プロフ) - 更新再開待ってますううううう( ; ; )めちゃくちゃ面白いです!!!! (2022年1月18日 1時) (レス) @page24 id: 17c26d4027 (このIDを非表示/違反報告)
fareleven(プロフ) - 星蘭さん» え……え、凄い!気付いてくれた!!そうなんです!美羽姉さんの名前聞いた時に名前思い付いて…!!めちゃくちゃ嬉しいです!(´>∀<`)コメントありがとうございます!頑張ります!! (2021年1月2日 22時) (レス) id: ca53b20a88 (このIDを非表示/違反報告)
星蘭(プロフ) - 少し前から思ってた。影山3兄弟の名前繋げると、「美しい羽で晴れた空を飛ぶ雄」になる!(言いたかっただけです。すみません。)5も楽しみにしてます!頑張ってください! (2021年1月2日 22時) (レス) id: e03eae3599 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:fareleven | 作成日時:2020年12月29日 23時