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デブじゃない!グラマラスなの!と肯定なのか否定なのかよくわからない返事をした晴空。
実際は、贅肉など付いてはおらず、摘めるほど肉が無い体型なので柔らかいはずもなく、なぜ日向がこんなに可愛いのかわからなかった。
菅原「そろそろ変わるよ晴空、足疲れたでしょ」
晴空「わ、ありがとうございます。私飛雄に言いたいことあって…」
田中「(スガさん、さっきまであんな変態だったのに、もう常識人に戻った。)」
切り替えの早い菅原に関心と呆れを感じた田中は、屈んでいたのをやめスっと立つ。
晴空が丁寧に日向の頭を持ち上げ菅原の膝へと移す。
スチャッと立ち上がり伸びをしたあと礼を言って影山の方へ走っていった。
菅原「……日向め〜」
晴空の視線が完全に他に向いた直後、強めに日向の頬を抓った菅原であった。
影山「…大丈夫なのか」
晴空「不思議な事に」
影山「…そうか」
晴空「さっきって言うか、ずっと見てて思ったんだけど、翔陽ってまだど素人じゃん?」
影山「かなりヘタクソだな」
お互い本人が聞いたら相当傷付く事をしれっと言う。
評価にて隠し事や無駄なお世辞は要らない断捨離型の二人は、普段から他者が聞いたら胃に穴があく言葉ばかり言い合っているのだ。
晴空「だからそれを飛雄が補ってあげられないかなって。飛雄の方が経験あるんだし。」
影山「あ?何で俺がそんな事しなきゃいけないんだよ」
影山が晴空を睨む。それに晴空は笑って返した。
晴空「気持ち、わからなくもないけど聞いて。飛雄は初めてバレーでスパイクの練習した時、どう思った?」
影山「どうって……そんなの覚えてない。」
晴空「そっか、でも私はこう思ったよ、「あーあ、ボールが手に丁度当たればいいのに。」って」
影山に説明しながらスパイクを打つフリしてその気持ちを表現する。
誰だってそうだ。
最初は調節するの難しいし、ボールのせいで自分の本気が出せない時が殆どなのだから。
影山「…ボールが、俺の手に丁度……」
晴空「うん、もし相手のブロックが強くて、翔陽が何回もドシャっとくらっても、あの子の速さならきっと勝てるから。惜しまず才能をぶつけてね」
晴空は影山を見上げて笑った。
安心させるように手を繋ぐと、影山も繋ぎ返す。
そろそろ時間だ、と手を引かれ、体育館の外へと向かった。
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fareleven(プロフ) - 麗さん» おっふ、漢字できないのバレますねこれ…。ありがとうございます!確かに四時起きですね!ページまでご丁寧に…もう、優しっ(///∇///)コメントありがとうございます!すぐ直しますね! (2020年11月4日 16時) (レス) id: ca53b20a88 (このIDを非表示/違反報告)
麗(プロフ) - 31ページ 四時おきにしても の 四時おき は 四時起き ではないでしょうか? 主様のお話読むのが楽しくて繰り返し読んでいるのですが、ふと気になりまして、、、、 (2020年11月4日 15時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
fareleven(プロフ) - さとみさん» え、凄い変な間違え方…暗殺教室の烏間先生…?…わかんないけど、ご報告ありがとうございます!教えてくれるから直せる。ほんと感謝。即座に直させていただきます!応援ありがとうございます!! (2020年9月16日 17時) (レス) id: ca53b20a88 (このIDを非表示/違反報告)
さとみ - 7話の最後のセリフ、烏間になってますよ!これからも頑張ってください!!! (2020年9月15日 21時) (レス) id: 67075594b8 (このIDを非表示/違反報告)
fareleven(プロフ) - 悠クンさん» ぎゃ!本当だ!ありがとうございます!!大事な一話目に間違えるなんてお恥ずかしい…(泣)早急に直しますね!応援ありがとうございます!頑張ります! (2020年9月11日 6時) (レス) id: ca53b20a88 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:fareleven | 作成日時:2020年5月19日 20時