影山家次女、好きな子には要注意【逆ハー】

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15分後


その後来た菅原と共に未だ続いているラリーを見ると、後ろから遅刻したくせに食パン咥えた潔子さんとぶつかりたいなんて生意気なことをぬかしやがった田中が来た。



田中｢え。｣



延々と続くラリーに戸惑い、菅原に尋ねる。



田中｢え……これどのくらいやってんスか｣

菅原｢…俺が来て十五分は経ってる。｣

田中｢連続スか｣

菅原｢うん｣



15分連続でラリー。

常人なら体が持たないであろう行為に、田中がげっ、と声を漏らす。



晴空｢…これ翔陽吐くやつだな｣



予感がそう言っている。実際晴空の中の知識では吐く予定だ。

人間意外と吐きやすい生き物で、晴空は周りの被害を最小限にするためいつも選手の容態を最優先に考える。

その為鞄の中に最低限の医療用セットと、ポリ袋は用意してあるのだ。



日向｢まだっ、ボール！！落としてない！！｣



セットを用意しながら、晴空は日向の言葉に微笑む。

用意し終え振り向けば、影山は中に高くボールをセットアップしていて。



疲れなんて忘れた日向が、心地よい笑顔でスパイクを打った。


打ち終えた途端、日向が足から崩れ膝を付いて激しく息を吸う。



日向｢うっ、オエップ……｣



影山｢おい、土曜日｣



日向が顔を上げる。



影山は日向を見下ろし自信をつけたように言い放った。



影山｢勝つぞ｣



最強の味方。

ぷい、と、そっぽを向いてしまった。



その最強に、日向は声を張って言い返そうとした。



日向｢あっゼェ、当たり前どぅぁオッェェ…！！｣

晴空｢はい、ナイスキャッチ〜｣



日向が吐くと同時、横からポリ袋広げ漏らさず全てキャッチした。



菅原｢みっ、水〜っ！！｣




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