21 ページ21
,
翌日
午前4時45分
早すぎる朝、普通の高校生ならば布団の中でスヤスヤと寝ている時間に、影山と晴空は姉弟仲良く並んで校内を歩いていた。
沈黙が辺りを支配する中、晴空が不機嫌な顔で口角を下げ口を開く。
晴空「……飛雄の馬鹿」
昨日の夜は散々であった。
晴空は寝ようとしたのだ。
好きなテレビ番組も放っておいて、様々な連絡を無視して、弟の為に。
だと言うのに、この弟は私が寝室に入ったとわかった途端、自分の部屋から出てきて私を抱き枕に寝やがったのだ。
そこまではまだ良い。よくある事だし、ただの可愛い弟だ。
だがその日は何故か締め付けが強かった。
晴空「(四肢もげるかと思った…!)」
なんでやねん。
自分いつも良くて寄りかかってくるだけやん、なんではよ起きなあかん時に限って安眠できんことするん?
嫌いなん?姉ちゃんの事嫌いなん?嫌がらせなん?
イライラが止まらない。
晴空は影山の軽挙な行動を周りに伝える為口の横に手を当てて遠くにものを伝える様な体制になった。
晴空「影山飛雄君はシスコンでーす。」
伝える気の無い声で叫ぶフリをする。
大体、今は五時前、周りに人などいない。
いたとしてもこんな冷静寡黙一匹狼系男児がシスコンだなんて誰も信じない。もう無理。しんど。
そもそも眠過ぎてそこまで力がいかないのだ。あ、これ授業中寝るんじゃね。
そこまで考えたあたりで口元に上げていた手を下ろし、影山の腕に頭突きをする。
影山は気まずい顔で目を逸らして言った。
影山「…二人で寝た方が起こしに行く手間が省けると思ったんだよ。」
晴空「大体、なんで私が行かなきゃ行けんのですか?飛雄君の対決にお姉ちゃん関係ないですよね?それとも飛雄君一人で学校行けないんですか?」
影山「…姉ちゃん、イラついてる時敬語になるよな」
晴空「話を逸らすな馬鹿者」
,
238人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
fareleven(プロフ) - 麗さん» おっふ、漢字できないのバレますねこれ…。ありがとうございます!確かに四時起きですね!ページまでご丁寧に…もう、優しっ(///∇///)コメントありがとうございます!すぐ直しますね! (2020年11月4日 16時) (レス) id: ca53b20a88 (このIDを非表示/違反報告)
麗(プロフ) - 31ページ 四時おきにしても の 四時おき は 四時起き ではないでしょうか? 主様のお話読むのが楽しくて繰り返し読んでいるのですが、ふと気になりまして、、、、 (2020年11月4日 15時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
fareleven(プロフ) - さとみさん» え、凄い変な間違え方…暗殺教室の烏間先生…?…わかんないけど、ご報告ありがとうございます!教えてくれるから直せる。ほんと感謝。即座に直させていただきます!応援ありがとうございます!! (2020年9月16日 17時) (レス) id: ca53b20a88 (このIDを非表示/違反報告)
さとみ - 7話の最後のセリフ、烏間になってますよ!これからも頑張ってください!!! (2020年9月15日 21時) (レス) id: 67075594b8 (このIDを非表示/違反報告)
fareleven(プロフ) - 悠クンさん» ぎゃ!本当だ!ありがとうございます!!大事な一話目に間違えるなんてお恥ずかしい…(泣)早急に直しますね!応援ありがとうございます!頑張ります! (2020年9月11日 6時) (レス) id: ca53b20a88 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:fareleven | 作成日時:2020年5月19日 20時