影山家次女、好きな子には要注意【逆ハー】

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日向と影山がピシッと立ち、お互いに睨み合う。


日向「ミスんなよっ」

影山「おめーだよ」



二人は、何やら小声で言い合ってる。



影山「勝負させて下さい！」

日向「おれ達対先輩達とで！！」

田中｢っ！ブホッ、マジでかっ」

晴空｢(予想はしてたぞ…)｣



新入生の突発的な行動に、田中は腹を抱え、晴空は明後日の方向を向き、菅原は頭に手を当てた。



｢｢せーのっちゃんと協力して戦えるって証明します！！！｣｣

田中「ビバ単細胞！！」

菅原「“せーの”って聞こえたんだけど」

田中「でも俺、こういう奴ら嫌いじゃないっスよ！」



じとっと影山の方を見て口角を上げたまま目を合わせた。目が合うも、首を傾げられる。



晴空｢(飛雄の事だから、共闘していればいやでも仲間っぽく見える。とか、考えてんだろーな、)｣

澤村「負けたら？」

日向「うっ」
影山「どんな罰(ペナルティ)でも受けます」



詰まった日向と反対に、影山は物怖じせず答える。


その言葉に、澤村は目を細め影山を見つめた。



澤村「………ふーーーん…」



晴空は澤村を見上げその発言に期待した。


澤村の言葉が好きな晴空は、いつもいつも、その発言に感動する。


いつか私もこんな人間に、そう思える人間に、なんて目標にする事もあるくらい、澤村の言葉にはずっしりとした重みがある。



澤村「丁度良いや、お前らの他に数人、一年が入る予定なんだ」

日向「！」

澤村「そいつらと、三対三で試合やってもらおうか。毎年新入部員が入って直ぐ、雰囲気見る為にやってる試合だ」



晴空も去年田中たちの試合を経験した。

感動したといえば嘘になるが、凄さに圧倒したことは覚えている。



日向「えっ、でも、三対三…ですか？おれ達側のもう一人は…」

澤村「田中。お前当日、日向達の方入ってくれ」

田中「！えェ？！俺スか！！？そういうのは晴空に任せてくださいよ…」

晴空｢残念！飛雄も私もセッターなんで、三対三でセッター二人はバランス悪いでしょ｣

田中｢はぁ？！ならお前がスパイカーやればいいじゃねぇか！｣



つまり面倒臭いことは私にやらせろということだな。

そう思った所で澤村が言う。



澤村「こういう奴ら嫌いじゃない、って言ったろ」

田中「関わるのは面倒臭いです！！」

｢｢…｣｣



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