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風磨side
俺は、電話が終わるとすぐに
膝から崩れ落ちた。
風磨「……っ」
込み上げる悔し涙が、
ぽたぽたと地面に落ちていく。
風磨「…全部俺のせいだ……っ」
(人1)のと喧嘩した理由も、
本当は全部俺がいけなかったんだ。
−
(人1)「それでね、今日 先生が
すっごく面白くってね。笑」
風磨「…」
(人1)「…ねぇ、聞いてる?」
風磨「…あ、わりぃ。聞いてなかった。笑」
(人1)「…何かあったの?」
風磨「いや…別に」
(人1)「っていうかさぁ、
さっき、教室飛び出してどこ行ってたの?」
風磨「…えっ?」
(人1)「HRの時に、ボーっとしてたら、
たまたま風磨が教室 飛び出して
すごい勢いで走ってくとこ見ちゃって…。
なんか、すごく必死そうだったから、
何かあったのかなって…。」
風磨「…別に、何でもねぇよ」
(人1)「……っ。
…もしかして、今、
他の女の子のこと考えてる?」
風磨「はぁ? お前 何言ってんの」
(人1)「ねぇ、誰?
誰のこと考えてたの?」
風磨「だから、誰のことも考えてねぇって」
(人1)「嘘だ。
だって、図星刺された時、
いっつも口調が強くなるじゃん」
風磨「…っ」
(人1)「…ねぇ、本当のこと言ってよ」
風磨「…」
(人1)「……あたし、見たよ。
終業式 終わってから、
すぐにAちゃんが教室から出てくとこ」
風磨「…っ!」
(人1)「…まさか……違うよね…?
Aちゃんのこと
追いかけたわけじゃないよね…?」
風磨「…」
(人1)「ねぇ、なんで歩くスピード早くすんの。
…違うなら違うってはっきり言ってよ。
……まさか、Aちゃんのこと
「いい加減にしろよ!!」
(人1)「…っ」
風磨「俺さぁ、前に
"しつこい女嫌いだ"って
言わなかったっけ」
(人1)「だって、それは風磨が…」
風磨「お前のそういうとこ、
マジで嫌いなんだよね」
あの日、そう言って俺は
立ち止まる(人1)を置いて先に帰った。
もしあんなこと言わなければ、
あんな態度とらなければ、
こんなことには
ならなかったかもしれないのに。
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xLuvx(プロフ) - 続き待ってます!更新頑張ってください!! (2015年6月7日 11時) (レス) id: aebc61ec1f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:紫月華恋 | 作成日時:2014年12月9日 16時