あいつはあの子のもの－風磨－ (ページ22)

今日:4 hit、昨日:2 hit、合計:28,803 hit

22 ページ22

.

.

すると、ドアを閉めようとした時、

風磨｢先生ー。

(人2)さんが授業サボろうとしてまーす｣

『おい、ばか！

余計なこと｢(人2)さん｣

先生｢席に座りなさい｣

『…はい』

そういうと、彼はざまぁみろとでも

言いたそうな顔で大笑いした。

『……あいつ、絶対許さん』

ぶつぶつと独り言を言いながら

席に戻ると、

｢(人2)って、結構口悪いんだね｣

『はぁぁ！？』

突然話しかけてきたこいつは、

(恐らく自称)学年一のモテ男。

｢あ、しゃべるの初めてだよね。

俺、中島健人。よろしくね、A｣

『…( °_° )！？』

あなた、たった今

私のこと名字で(人2)って読んでましたよね？

健人｢どうしたの？

そんなマヌケな顔して｣

ﾌﾟｯﾁｰﾝ

もう、(人2)は怒りました。

『てか、初対面の癖してなんなの

その態度は！！』

健人｢あ、もしかして"ヤンキーキャラ"的な？

そーゆー子いるよねー。

でも、俺、君みたいな子

案外嫌いじゃないよ｣

何この爽やか天使…！！

前言撤回！！！！(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o)))

健人｢ま、とりあえずよろしくね。

Aちゃん｣

『こ、こちらこそ！！』

風磨｢ったく、あの馬鹿。

まんまと騙されやがって｣

そんな彼の一人声も

聞こえるはずがなかった。