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夏休みも終わり、今日は始業式。
HRが始まるまで少し時間があるから
自販に向かい財布を開ける。
『細かいのないなぁ…』
そうつぶやいて千円札を取り出そうとすると、
ふと視界に映る彼とのプリクラ。
この夏休みは、人生で一番楽しかった
んじゃないかと思うほど充実していた。
週一ペースで出かけてたから
当然お金はすっからかんって感じだけど、
花火大会、海、バーベキュー、
遊園地、ディズ○ーランド…笑
たくさん彼と思い出ができた。
そして、人生で初めて
キスプリというものを撮ってみたりもして、
いかにも青春って感じ。笑
思い出すだけで顔がにやける。
お金を入れて、ファンタグレープを買った。
ガランという音がして落ちてきたそれを
グビグビと飲んだ。
そういえば、授業サボろうとして
彼になんか買ってきてと頼まれて
買ったのも、ファンタグレープだった。
思い出しながらまた口に運ぶと、
ほんの少しだけ、
甘酸っぱいようなおいしさへと
味が変わったように感じた。
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チャイムが鳴るのと同時に
教室に戻ると、
相変わらず廊下側の一番前の席に
座っている彼。
風磨｢…｣
『…』
目が合ったとは言え、
人前で彼と話すのは少し気が引けた。
だって、
｢知ってるー？
(人1)、風磨と別れたんだってー！｣
｢えー、うっそ！ マジで！？｣
女子たちは(人1)の話題で
盛り上がっているから。
だからと言って、
堂々としていられるほど
私は強くない。
『…』
そして、何も言わず彼の前を
通り過ぎると、
−バーカ。
LINEでそう送ってきた彼。
−あんたに言われたくない！
−バーカバーカバーカ!!
なんて少し雑に返事して自席に着いた。
彼と人前で話せるようになるのは
もう少し先かな。
なんて、思いながら空を眺めた。
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抹茶もち \ ♪♪ /(プロフ) - わぁぁぁぁ、めっちゃいいお話ですね 感動して泣きましたヽ(；▽；)ノ紫月さんのお話大好きです!! (2016年3月22日 13時) (
レス) id: f516db3a4f (このIDを非表示/違反報告)
xLuvx(プロフ) - 移行おめでとうございます！！これからも無理せず更新頑張って下さい！！ (2015年6月14日 23時) (レス) id: aebc61ec1f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紫月華恋 | 作成日時：2015年6月14日 22時
