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風磨side
風磨｢…っ｣
泣き続ける(人1)を見て、
胸が苦しくなった。
今まで俺が思っていたことは
全て勘違いで、
それでも(人1)は俺にちゃんと
向き合ってもう一度やり直そうと
してくれた。
それだけで、この上ないほど苦しくて
これ以上(人1)を見ていられなくなった俺は、
ただ黙って俯いた。
それなのに、
(人1)｢……私の分まで 幸せになってね…｣
そう言って(人1)は微笑んだ。
去っていく(人1)の後ろ姿が、
どんどん滲んでぼやけていく。
本当にこれでよかったの…？
俺の方から付き合ってって
しつこく言って、
最初は断わられたのに
それでも追いかけて。
やっと掴んだ幸せだった。
なのに、俺が勝手に勘違いしたせいで
(人1)を何度も傷つけて、
最後には、無理に笑わせるような
酷いことを言ってしまった。
…もう、後戻りはできないんだね……。
何度後悔してもしきれない
悔しさに涙がこぼれ落ちた。
でも、それと同時にわかったのは、
それだけ中島がAに本気だってこと。
こんな俺をずっと思い続けてくれている
Aを、きっと中島は誰よりも一番近くで
見てきた。
その度に何度も傷ついて、
その傷が怒りへと変わってしまったんだろう。
そう思うと、いつも逃げてばかりいる
自分が尚更情けなく感じる。
自分は今 何がしたいのかが
わからない。
Aは俺のことを想ってくれていて、
中島はそんなAを
今でも追いかけ続けていて、
(人1)はどんなに酷いことを言われても
俺のことを想ってくれている。
…ねぇ、どうすればいい……？
誰が正解で 誰が間違っているの？
俺はどうするのが正解なの？
その時、さっき(人1)が言っていた言葉を
思い出した。
"…誰でもいいから、
誰かに頼りたかった……。
楽しかった思い出で
自分を満たしたかったの……"
その言葉の意味を、
今になってやっと理解できた気がした。
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抹茶もち \ ♪♪ /(プロフ) - わぁぁぁぁ、めっちゃいいお話ですね 感動して泣きましたヽ(；▽；)ノ紫月さんのお話大好きです!! (2016年3月22日 13時) (
レス) id: f516db3a4f (このIDを非表示/違反報告)
xLuvx(プロフ) - 移行おめでとうございます！！これからも無理せず更新頑張って下さい！！ (2015年6月14日 23時) (レス) id: aebc61ec1f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紫月華恋 | 作成日時：2015年6月14日 22時
