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(人1)「風磨には悪いとは思ったよ…。

でも、どうしていいかわからなくて

写真をもう一度飾った時に、

たまたま健人から電話がかかってきて、


もしかしたら、

私を助けにくれたんじゃないか

なんて思ったりもした…。




……それで、部屋に入れたら、

急に押し倒されて…。




……頭の中がまっ白になった…。






やめてって何度も叫んだ…!



でも、その時、家に誰もいなかったし、

電話で誰かに助けを求められるような

余裕もなくて……




…気づいたら、抵抗するのを止めて

健人に身を任せてる自分がいた………」








過呼吸になりそうなほどの荒い呼吸で

本当のことを全て伝えた。








風磨「……」




(人1)「最低だって思われても構わない…!


それでも、私は風磨が好き……!」







そう言って、彼を抱きしめた。




久々の彼の感触に

余計に涙が溢れた。








風磨「……なんで今まで言わなかったんだよ…」







そう言ってくれたのに、

風磨は私を抱きしめてはくれなかった。








(人1)「…何度も言おうとしたよ……?


でも、聞こうとしてくれなかったじゃん…」








この1ヶ月半、本当に辛かった。




でも、やっと言えた。






これで元に戻れる。




そう思っていたのに、



























風磨「…気づくの遅くなってごめん……。






でも、もっと早く言ってほしかった…」









そう言って、風磨は私を引き離した。








(人1)「……どうして…?




いつもなら元通りになるのに……」








そう言うと、彼は

状況が理解できていない私を

見つめながら言った。





































風磨「……好きな人ができたんだ」




(人1)「……えっ…?」








声にならないような小さな声で

私は大きく目を見開いた。




お願いだから

なにかの聞き間違いであって欲しいと

何度もそう思った。








風磨「…今、その人と付き合ってる」








その言葉を聞いた途端に、

私は自分がした行動を再び責め始めた。




自業自得なんだとわかっているはずなのに、

涙が止まらなかった。






喜んであげたいのに、

喜べないどころか、

どうしていいかわからなくて

ただ泣くことしかできなかった。

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抹茶もち \ ♪♪ /(プロフ) - わぁぁぁぁ、めっちゃいいお話ですね 感動して泣きましたヽ(;▽;)ノ紫月さんのお話大好きです!! (2016年3月22日 13時) (レス) id: f516db3a4f (このIDを非表示/違反報告)
xLuvx(プロフ) - 移行おめでとうございます!!これからも無理せず更新頑張って下さい!! (2015年6月14日 23時) (レス) id: aebc61ec1f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:紫月華恋 | 作成日時:2015年6月14日 22時

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