不思議の国と恋の魔法 (ページ45)

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44 昔話ページ45

『テヒョンさんは…そんな事しない。あんなに人を守る事ばかり考えている人が…』

ジミン「A…」

『何かあったんですよね？』

ジミン「真実は…僕にも分からない。」

真実…？

ジミン「テヒョナの所に駆け寄ろうとした僕は、教師に押さえ付けられて、テヒョナは人が居ない所に連れていかれた。」

ジミン「それで、その現場を見た人は、学校側から緘口令が敷かれたんだ。」

そんな…

『なかったことにされた…って事ですか？』

ジミン「そうだよ、今も少し、噂されてるみたいだけど…」

ジミン「だから僕が知ってるのは、テヒョナから聞いた事だけだよ。」

ジミンさんはため息をついた後、その話について話し始めた。

ジミン「僕がテヒョナのいる、屋上に向かうと、テヒョナは凄く辛そうな顔をしていた。僕は、テヒョナが話したくないことは聞きたくなかったから、僕から話しは切り出さなかった。」

ジミン「じゃあ、テヒョナは話したい所だけ話すって言って、話出した。その日、どこの誰だか分からない人が来て、生徒を拉致ろうとした。何が目的か分からないけど、テヒョナはぶっ飛ばして、逃げたらしい。」

ジミン「したら代わりに、違う人が捕まって、助けなきゃって思ったらしい。1人で勝てる。そう思ったらしいけど、倒せなくて、だけど、引き下がる訳にはいかないから必死に戦って…」

ジミン「守ろうとして…誰かれ構わず傷つけた、テヒョナはそう言った。」

じゃあテヒョンさんは、助けようとしたんだ…

ジミン「テヒョナ、苦しそうだったよ…俺は、何してんだよ…って言って。」

ジミン「俺は、何者なんだよ…って、」

正義感の強いテヒョンさんにとって、それはどれほど辛いことだったんだろう…

ジミン「その日から僕は、何も聞いてない。いつまでもウダウダしてたら、ダメだからね*ˊᵕˋ*」

ジミンさんは、どうしてこの話を私にしてくれたんだろう…

私なんかに…話してよかったんだろうか…

『どうして、私に話してくれたんですか？』

ジミン「Aには、テヒョナの事知って欲しかったんだ。」

ジミン「それをテヒョナも望んでると思ったから…違うかったら僕の責任にして良いからね*ˊᵕˋ*」

そう言ってジミンさんは笑う。

『ありがとうジミンさん。』

そういうと、ジミンさんは、笑った。