# ページ16
＊
皆さんの朝食を作って、
食器などを片付けている時。
事件が起きた。
ｶﾞｯｼｬｰﾝ
大きな目眩と頭痛が重なって、
持っていたお皿と一緒にその場に倒れてしまった。
渡辺「A!?」
キッチンで思いっきり倒れたのが聞こえたからなのか、こうちゃんや福良さん。伊沢さんと河村さんがキッチンに顔をのぞかせた。
渡辺「A!?大丈夫!?立てる?」
『だい....じょ...ぶ』
伊沢「大丈夫に見えない...。」
福良「とりあえず、ソファーに運ぼう。」
河「じゃあぼくこっち片付けておくから、先行ってて。」
私は伊沢さんに、横抱きにされて
撮影部屋のソファーに降ろされた。
福良「今日いつから体調悪かったの？」
『......』
渡辺「A？言わないと...。」
言うことが出来ない...。
福良「ちゃんと言わなきゃわかんないよ？俺たち何も出来ないし。」
『........今日、あの...。せぃりで...、元々貧血が酷くて....、それに今日天気悪くて、偏頭痛もあって...。』
男の人ばかりのこの空間で少しぼそっとした声で、
言った。
福良「....ごめん、聞くべきじゃなかったよね。」
伊沢「とりあえず、温めようか。毛布持ってくるね。」
他の部屋から持ってきた毛布を伊沢さんがかけてくれる。
福良「とりあえず、少し寝ときな？今日 撮影の予定ないから。」
『はい...。』
伊沢さんと福良さんは、そのまま部屋を出ていった。
こうちゃんも、部屋を出ていこうとしたから
私は彼の袖を掴んだ。
渡辺「A？」
『こ..ちゃん。いかないで....。』
そこで私の意識は途切れた。
＊
from ko-chan
Aが倒れた。
なんで気が付かなかったんだろ...。
俺 雨が降ると偏頭痛することも、
月イチの貧血も知っていたのに。
気がついてあげれなかった。
福良「こうちゃん？Aちゃんのそばにいてあげな。こっちで仕事していいから。」
渡辺「...はい。ありがとうございます。」
Aが仕事来てから
顔色悪いのも気がついたのに、、。
Aが寝たあと、伊沢さんにパソコンを持ってきてもらって、こっちで仕事をした。
しばらくして、ふとAの顔を見ると、まだ青白くて、このままいなくなっちゃうんじゃないか。
そう思うぐらい、顔色が悪かった。
そっと頭を撫でる。
渡辺「ごめんね、気がついてあげれなくて。彼氏失格だね。」
しばらく、頭を撫でてると、
Aが目を開けた。
＊
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美音(プロフ) - すごく面白い短編集ですね！これからもこの小説応援しています！ (2020年6月2日 23時) (
レス) id: e787dcfbf1 (このIDを非表示/違反報告)
さくら - いつも読ませていただいています。パスワードを教えていただけると嬉しいです！ (2020年5月9日 8時) (レス) id: 003401b3fd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：緋鞠 | 作成日時：2020年4月29日 2時
