# ページ12
＊
2人で薄い涙を流しながら、
身体を重ね、体力が尽きた私たち。
山本「QKの他の人には?」
祥彰くんは私の頭を撫でながら、
私に言う。
『...言わない。言いたくない。....私 QKのみんな大好きだから言ったらもっと行きたくなくなる。』
山本「Aが言うならわかったよ。留学、応援してる。」
『祥彰くん大好き。いつもありがとう。』
私は、祥彰にくっつく。
山本「俺も大好き。」
私たちは、くっつきながら、
眠り着いた。
＊＊＊
山本「もうすぐだね。」
あれから時はあっという間にすぎて
あと6時間後には、
アメリカに出発する。
祥彰くんに言った次の日に教授に返事しに行ったら喜んで、頑張ってこいって言ってくれた。
家族にも、祥彰くんと挨拶に行って、
みんな応援してるって言っていた。
『ありがとう、祥彰くん。』
山本「ほんとに、みんなに会いにいかなくていいの？」
『うん。大好きだから。みんなのこと。
行きたくなくなっちゃうよ。』
祥彰くんは今日 講義もQKの仕事もお休みをとってくれた。
QKのみんなにはまだ言っていない。
山本「A。アメリカでも頑張ってね。俺も逢いに行くから。」
『わかってる。私もお正月には帰ってくるから。』
山本「.....やっぱり寂しいよ...。」
私より少し背の高い祥彰くんは私に手を回す。
『私もっ...。はなれたくないよぉ....。』
自然と、涙が出てくる。
山本「A。留学が終わって、こっちに帰ってきたら、俺と結婚してくれますか？」
『....はいっ！よろしくお願いします！』
山本「もう空港行く...?」
祥彰くんは私に優しく私に聞く。
『....やっぱり、最後でいい。少しでいい。だから、QKのオフィス行ってもいい？』
山本「...。Aが言うなら。スーツケースは車に置いてっていいよ。一緒に行こっか。」
『うん..。ありがとう｡』
私は、暫く来ないこの家を、白のスーツケースを引きながら出た。
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美音(プロフ) - すごく面白い短編集ですね！これからもこの小説応援しています！ (2020年6月2日 23時) (
レス) id: e787dcfbf1 (このIDを非表示/違反報告)
さくら - いつも読ませていただいています。パスワードを教えていただけると嬉しいです！ (2020年5月9日 8時) (レス) id: 003401b3fd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：緋鞠 | 作成日時：2020年4月29日 2時
