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＊
だいたい30分ぐらいでできた。
『拳くんできたよ〜』
私は、カップに入れたポトフと、お皿に乗っけたハンバーグをダイニングテーブルに置いた
福良「はーい。」
『野菜...。と言っても人参 じゃがいも 玉ねぎとキャベツ、ブロッコリーぐらいだけど、大丈夫？』
福良「大丈夫じゃない...」
ハンバーグにつけたブロッコリーはとにかく、
ポトフに入れた人参やじゃがいもとかは、味を出来るだけ出したと思うんだけどな〜
福良「野菜はやだって言ったのに〜」
『いい大人が文句を言わない。ほら食べよ、いただきます。』
福良「はーい。いただきます。」
と言いつつ、彼の手は一向に野菜に向かない。
『福良くん、野菜全部食べようね？』
福良「え〜だって〜」
『野菜全部食べれたらご褒美あげるから。ね?』
福良「じゃあ、がんばりまーす笑」
子供みたい笑 そう思いながらも
彼はポトフに入ってる、人参に手をつけた。
福良「野菜の味しない...。」
良かったぁ...。
『なら、全部頑張ってください笑』
私たちは苦笑いしながらご飯を食べた。
＊
『ねぇ知ってた？ブロッコリーの起源ってキャベツらしいよ〜』
福良「へぇそうなんだ？」
『うん、なんか 葉が結球しないから、キャベツと違う種類に分けられたみたい。だから、そのブロッコリーもキャベツと思えば食べれるんじゃない？笑』
福良「それはさすがに無理あるよ〜」
『そうだよね笑 メンバーさんに野菜食べろって言われないの？』
福良「言われるよ〜。この間 みんなで鍋 食べた時、野菜だけ残したら、ブーブー言われたし笑」
みんな、ボケなのか拳くんに克服させようとしているのか、野菜に前向きな方が多い。
それはいいことだと思う。
『んー、野菜嫌いを克服出来たら、拳くん 苦手なもの無くなるね。』
福良「まぁそうだけどさ、一生治らないよ。多分。Aはさ、なんで野菜食べれるの？」
『なんでって言われても...。特に意味は無いよ。私も野菜嫌いだったけど、大人になるにつれて食べれるようになったし。』
福良「え、俺食べれないんだけど笑」
『まぁいいんじゃない？拳くんらしいよ笑』
拳くんから野菜をとったら、
勉強できるし仕事できるし、完璧人間になってしまう。
それはそれで嫌なので、野菜嫌いでもいいんじゃない？っていう個人的な意見
『あ、全部食べれたんだ？てっきり残すかと思ったのに、』
彼のお皿には、何も残らず綺麗に食べてあった。
＊
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美音(プロフ) - すごく面白い短編集ですね！これからもこの小説応援しています！ (2020年6月2日 23時) (
レス) id: e787dcfbf1 (このIDを非表示/違反報告)
さくら - いつも読ませていただいています。パスワードを教えていただけると嬉しいです！ (2020年5月9日 8時) (レス) id: 003401b3fd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：緋鞠 | 作成日時：2020年4月29日 2時
