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「じゃーん！ここでぇ〜す」
「どうです？中々趣があるでしょう」
泳ぐこと数分、沈没船は
独特な貫禄を出しながら佇んでいた。
「随分と大きいですね、
これはいつの時代のものでしょう」
「ふーん…」
アズールが目を輝かせる一方、
グレースは別段沈没船に興味を示さなかった
「コオリウオちゃん、
こーゆーの好きそうって思ったのに〜」
「そうですね。この前も熱心に
陸の世界についての本を読んでいましたし。
陸のへの憧れとかはないんですか？」
「憧れ？無いわよそんなの、
私はただ知らないことを知りたいだけ。
陸の世界自体にはオキアミ程も興味ないし、
憧れる理由もない」
ツンと跳ね除けるグレース。
どうやら、年相応にフロイドに本を取られたことを
まだ根に持っているようだった
ジェイドはそれを見て、眉を下げて笑いながら
グレースに態とらしく問いかけた
「おや、この沈没船には貴方の知らないものが
沢山あるというのに？」
「……口八丁手八丁。
ジェイドは相当陰湿な人魚になりそうね」
「冷血氷女さんに言われるとは光栄ですね」
グレースのグサリと突き刺さる冷たい瞳と
ジェイドのヌルヌル蛇行するようなニヒルの瞳。
両者子供ながらに睨み合う
「ジェイドもコオリウオちゃんも何やってんの〜？
俺もうタコちゃんと行ってっからー」
そんな緊張状態はフロイドの屈託のない声で
プツンと切れる。
さっきまで隣にいたフロイドは、
いつの間にかアズールと一緒に沈没船へ入っていた。
あまりの雑なオチにジェイドは思わず笑う
「ふふっ、止めにしましょうか。
ねえグレース、せっかくですから楽しみましょう」
「……それもそうね。ここまで来たら
とことん沈没船を調べ尽くしてやるんだから」
「そうそう、その意気です」
二人も追って沈没船へ入っていった
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神崎(プロフ) - 桜澤さん» コメントありがとうございます！私も自分で書きながらグレースちゃんが心配です…！どうか最後まで彼らを見守ってあげてください！ (2020年12月27日 9時) (
レス) id: 57b89da2fa (このIDを非表示/違反報告)
桜澤(プロフ) - (･ω･`;)=(;´･ω･)ｱﾀﾌﾀ グレースが心配っ……みんな仲良くなれればいいな……（願い (2020年12月27日 6時) (レス) id: 20b9b01cf5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：神崎 | 作成日時：2020年12月18日 23時
