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「アズール先輩。……大丈夫ですよ」
「えっ…？」
「グレイは、僕の所になんか来ません」
「し、しかし…」
「断言します。
それこそ、オンボロ寮を賭けてもいいですよ？」
アズール先輩はたじろいだ。
「何故、そこまで言い切れるんです……」
「なぜって、実際見ましたもん。
アズールとグレイの海より深い絆ってやつを」
「絆、ですって…？」
「はい！でも正確にはリーチ先輩達も含めた
四人の絆ですけどね」
「そんな不確かなものをよく堂々と明言できますね。
大体、本当に絆なんてものが存在するなら何故……」
アズール先輩の口籠もったセリフなど、
容易に想像できた。
“本当に絆なんてものが存在するなら、
何故グレイは自分達の前に姿を表さないのか”
……この二週間は、アズール先輩達にとって
とても辛いものだったと思う。
“監督生さん、その…グレースを見ませんでしたか？”
“カニちゃんサバちゃん。
本当にグレース見てねぇの？教室でも？”
“グリムくん。
もし隠しているのならお仕置きですよ”
あの日からグレイは姿を眩ませたままだ。
アズール先輩達からも、勿論僕らマブダチからも
アズール先輩曰く、
部屋に帰っている形跡はあるらしい。
なのに口をきいてくれないどころか
姿すら見せてくれない。
聞けば、あのレオナ先輩の所にまで
グレイを探しにいったらしい。
そこまでしているのに、頑なに避けられている
それは矢張り、アズール先輩達にとっては
“辛い”以外の何者でもなかった。
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神崎(プロフ) - 桜澤さん» コメントありがとうございます！私も自分で書きながらグレースちゃんが心配です…！どうか最後まで彼らを見守ってあげてください！ (2020年12月27日 9時) (
レス) id: 57b89da2fa (このIDを非表示/違反報告)
桜澤(プロフ) - (･ω･`;)=(;´･ω･)ｱﾀﾌﾀ グレースが心配っ……みんな仲良くなれればいいな……（願い (2020年12月27日 6時) (レス) id: 20b9b01cf5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：神崎 | 作成日時：2020年12月18日 23時
