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「は…、ははっ、笑えない冗談はよしてよ」
後ろにはグレイがいた。
グレイはこの状況下の中、一人笑っていた
「嘘でしょアズール、オーバーブロット？
何やってるわけ？」
グレイは嘲笑していた
「言ったよね、“それ”嫌いだって」
この一刻を争う中で、彼は一体何を言っているんだ？
「はあぁ…、ユウに負けて、契約書なくして
更にオーバーブロットまですんの？」
何故、彼はここまで非情なんだ
「つまらない。つまらないよアズール」
その言葉は、氷柱のように鋭く
僕ら全員の心臓のど真ん中に突き刺さった
「グレース！この状況で何を言ってるんです！」
「ここに来たならアズール止めんの手伝ってよ」
「……るさい」
「は…？」
「うるさいよ、黙って二人とも」
僕はその時初めて気付いた。
……彼は、グレイは歩いている
今まで後ろにいたのに
グレイの発言に気を取られて意識してなかったが
今、数メートル先のリーチ先輩方を
グレイは通り過ぎた
……そう、アズール先輩に向かって歩いているんだ
「…んで、なんでこんなっ……！」
そう言ってグレイは胸のマジカルペンを握った。
アベコベだ。
言っている事とやってる事が一致してない。
……彼自身わかってないんだ
「怒れるはその魂、凍てつくはその世界」
グレイのその言葉を聞いて、
リーチ先輩達はいきなり慌て出した
「皆さん下がってください！」
「早く！もっと走って！」
「え、えっ！？なんすか一体！」
「海の底より出たる厄災よ」
そんな混乱の中、グレイは一人呪文を唱えながら
アズール先輩の方へゆっくりと歩いていった
「コバンザメちゃん達も
巻き込まれたくなきゃ走れ！」
「ど、どうするっスかレオナさん…」
「……走るぞ」
皆んな一目散に走る。
残されたのはアズール先輩とグレイだけだった
一体何が起こるのか、
僕らは固唾を飲んで見守る。＿＿＿＿その時だった
全てを呑み込め。
．
ep.62 驚愕マイト！→←ep.61 対面オーバーブロット！
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神崎(プロフ) - 桜澤さん» コメントありがとうございます！私も自分で書きながらグレースちゃんが心配です…！どうか最後まで彼らを見守ってあげてください！ (2020年12月27日 9時) (
レス) id: 57b89da2fa (このIDを非表示/違反報告)
桜澤(プロフ) - (･ω･`;)=(;´･ω･)ｱﾀﾌﾀ グレースが心配っ……みんな仲良くなれればいいな……（願い (2020年12月27日 6時) (レス) id: 20b9b01cf5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：神崎 | 作成日時：2020年12月18日 23時
