ただ家族と一緒にいたいだけ【約ネバ】 (ページ6)

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ドン「言ったなー。後悔すんなよ！最後絶対捕まえようぜ。コニー」

コニー「うん。」

エマ「コニーもいよいよ今日で最後か。」

ノーマン「また僕ら、先を越されちゃったね。」

『また寂しくなるねぇ。』

ここでの暮らしは永遠じゃない。

12歳になるまでには、皆里親を手配されて巣立っていく。

それもまた慣例(きまり)＿＿

コニー「どうかな、服……」

エマ「バッチリ似合ってるよ。」

コニー「よかったぁ。」

里親に会うために、普段の真っ白な制服とは違う

正装に身を包んだコニーは、小さいながらにとても大人っぽく見える。

あぁ、離れ難いなぁ。なんて思っても、今更仕方がないのだけれどね。

コニー「私、ハウスを出ても頑張る。」

“ 私、トロいし。みんなみたいにユウシュウじゃなかったけど”

“ 大人になったら、ママみたいなお母さんになりたいんだ。”

『コニーなら大丈夫だよ。ほら、ちょっとこっちおいで。』

コニー「なーに？A」

『ほら。コニーがおめかししてるなら、リトルバーニーもおめかししなきゃ、ね？』

ちょっとでも、私達のことを忘れないように。

少しでも、幸せな気持ちで旅立てるように。

コニー「わぁ！可愛い。」

コニーの服と似たものを着せ、リボンをつけてあげた。

『ほら、ね？こっちの方が幾分か素敵でしょう？』

コニー「うん！」

コニー「じゃあ、行くね！」

エマ「元気でね。」

10年間、ずっと見送る側(こっちがわ)

11歳、次は私達4人の誰かかもしれない＿＿

『さて、どうしたものかな。レイは。』

“ リトルバーニーを食堂に置くなんて”