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『そう。私が必ず勝つという根拠は何処にも無い。ただ、私は運が良かっただけだよ。』
エマ「えぇー？」
レイ「まぁだとしても、エマよりは考えて行動しているよな。」
『まぁね。』
エマ「そんなに考えて遊ぶものなの？鬼ごっこって。」
レイ「少なくとも、こいつらがやってんのはそういう遊び。」
今更ながら感心するよ。
こんな簡単な遊びを、高度なものにしちゃうなんて。
ノーマン「そこが鬼ごっこの面白さでしょ？」
レイ「な？だから強いんだよ。」
エマ「＿＿で、当然レイにもあるんだ。“ 戦略”ってやつが。」
あるどころじゃないよ。エマ
ノーマン「あるどころか、レイは僕なんかよりずっと策士だよ。」
レイ「おい。」
エマ「敵の策を読む……か…」
何かに気がついたようだね。
ナット「やっぱ違ぇな、あの4人は。」
ギルダ「あのレベルが一度に4人…ハウス史上初だって」
ナット「あーーそりゃママも喜ぶわ……」
“ 勉強も運動も異様にとび抜けてるもんな”
ギルダ「そうね」
“ 中でも断トツの頭脳を持つ天才ノーマン”
“ その天才と唯一互角に渡り合える、博識で知恵者のレイ”
“ 抜群の運動神経と驚異的学習能力で、常に他2人に追随するエマ”
ナット「そして……」
“ 頭脳も運動神経も他3人に劣らない完璧なA”
ナット「マジ何食ったらああなるんだよ！！」
ギルダ「食べてる物は同じよ。きっと私達とは神経系の出来が違うんだわ。」
ドン「要するにバケモンなんだよ。
ドン「ノーマン、リベンジだ！2回戦やろうぜ。」
みんなが休憩していると、ドンが声をかけた。
ドン「次、ノーマン以外全員“ 鬼”！ってのどうよ。」
“ せこっ…！”
『ｱﾊﾊドン、それはせこいんじゃない？ノーマンがすぐ捕まって、可哀想なことになるよ。』
ノーマン「……A？いいよ、捕まらないから。」
私の挑発に乗ったノーマンは、ドンの要求を受けいれた。
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作者名：hima | 作成日時：2024年2月26日 21時
