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1つは、外へと通じる“ 門”
もう1つは、今私が見ている森の“ 柵”の向こう
理由は差程重要ではなかった。
私達は“ 外”へ出てはいけない。
だから私も、まだ“ 外”へ出たことは無い。
けれど“ 門”へは一度だけ、内緒で行ったことがある。
普段は閉じてて
誰もいない、廃墟みたい。
エマ「ねぇ、“ 外”へ出たら何がしたい？」
レイ「わかんね、エマは？」
エマ「キリンにのりたい！」
レイ「がんば。」
ノーマン「この
“ 一体何から僕らを守っているんだろう。”
その問いに、私は答えられなかった。
否、答えてはいけない気がしたのかもしれない。
だから＿＿
『“ 何から守ってる”とか、気にする事じゃないんじゃない？ここに居る限り、私達はここに近づいてはいけない。それが
ノーマン「それは分かっているけど、気になるよね。」
レイ「“ 危ないから近寄ってはだめよ”……か。あんなの嘘に決まってるだろ。」
『……バレる前に、そろそろ戻ろうか。』
手を伸ばせば、すぐそこに“ 外”はある。
でも、どこか不気味で
“ 外”に行こうとは思えない。
ドン「何コレ、既にほぼ全滅じゃん！」
ナット「ﾊﾊﾊ……ノーマン鬼だとこうなるよ。」
ギルダ「あーあ、これでドンも捕まっちゃったし。」
アンナ「あと生き残ってるのは……」
“ エマとA”
今行われているのは、エマとノーマンの一騎打ちだろう。
そんな中私は、できるだけバレないように、皆のいる丘の方へ向かう。
幸い、ノーマンとエマに出くわす事はなく
かつ、丘にいる誰にも気づかれずに丘の木の上に登ることに成功した。
暫くすると、エマが歩いてきた。
エマ「また捕まっちゃったー。」
レイ「1人で10分持ちこたえたぞ。新記録じゃないか。」
エマ「くやしー！でもまだ(なまえ)が居る！」
ここから見る限り、ノーマンは森の中を重点的に探しているようだ。
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作者名：hima | 作成日時：2024年2月26日 21時
