愛される理由 ページ3
ジュリ｢どうもー、ソウル急便でーす｣
これが私のデフォルト
一日に何回このセリフを言うのか分からない
別に今のこの仕事に不満なんて無いしむしろ満足してる
こんな男か女かも分からない奇妙な生き物が働ける場所だから
昔から気味悪がられてた
オッパに似て妙に整った男にしか見えない顔に170を超えた身長
その癖消えはしないこの胸の膨らみ
何が私をこうさせたのかは分からない
でも気づいたら周りの目を気にして周りからの圧力に耐えきれなくて周りの期待通りの姿を目指して
アッパが唯一褒めてくれた髪の毛まで切って
オンマが大学進学祝いにくれた化粧品は未だに新品
物置と化した寝室の小さな化粧台の棚の更に奥の奥の方に封印された
本当は可愛い服を着て女友達と一緒にオーディション番組に出てるあの子が本当にかっこよかったとかパッピンスを食べながら話してみたかった
でもそれは私にはできない
どこに行ってもこの容姿が邪魔するから
DK ジュリさん……ペンです！
暗い考えを邪魔する一言が不意に脳裏を過る
アイドルってやっぱりすごいんだな
あんなキラキラした笑顔で握手を求められたのなんて初めてだから
いやむしろあの人の方が握手求められる側なんじゃないのかな……
なんだっけ名前
確かイソクミンだった気がする
ヒオ｢ヨボヤァ……何やっとんの？｣
ジュリ｢おー……なぁヒオ
セブチのイソクミンって誰？｣
ヒオ｢セブチ？イソクミン？ドギョムじゃん！｣
ジュリ｢ドギョム……あぁ！この人だw｣
画面の中に居るあのお兄さんの顔は僕に見せてくれたあの笑顔と同じだった
この人本当に変わらない人なんだろうな
まぁ私とは住む世界の違う人だけど
ジュリ｢どうもー、ソウル急便d｣
DK｢お待ちしてましたジュリさんっ！！！！今日は誰宛ですか！！！！｣
ジュリ｢うぉう……えー、イジフン様っすね！ご在宅っすか？｣
DK｢ウジヒョン！
ウジヒョーン！！！！うじひょん？｣
MK｢ヒョン作業室行った！｣
DK｢あぁ！
じゃあ僕預かっときますよ！お疲れ様です！｣
ジュリ｢あぁ、ありがとうございます｣
お疲れ様です
その言葉の温かさを久しぶりに感じた気がする
配達員なんてわりと冷たく当たられて当然の仕事
それをこの人はこんな笑顔で労わってくれるのか
ジュリ｢すごい人だな……ドギョムさん｣
あの人がアイドルとして愛される理由が分かった気がする
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アラワナイクマ(プロフ) - かなとさん» ご指摘ありがとうございました (2019年6月15日 5時) (
レス) id: 4e99784edf (このIDを非表示/違反報告)
かなと - 編集画面の関連キーワード入力の下をよく読みオリジナルフラグをお外し下さい違反です (2019年6月15日 5時) (レス) id: 7fc129794e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：のぐりら | 作成日時：2019年6月15日 2時
