俺が君の目になる (ページ40)

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Hside

知らない道を歩くから

お喋りしながら歩くなんてこと出来なくて

俺はAの分まで周りに気を使ったし

Aも周りの音をよく聞いてるみたいだった

北｢ちょっと疲れたね…お茶でも飲もうか｣

｢はい！｣

俺は珈琲屋さんに入った

注文をして

珈琲が二つといちごパフェが一つ運ばれた

｢食べないの？｣

貴｢あの…何処に何が置いてあるか教えてくれませんか？｣

そこまで今日は見えないのか…

俺はAの手を握って

珈琲とパフェの位置を教えた

Aは珈琲を一口飲んで

貴｢北斗さんの珈琲の方が私は好きです｣

小声でそう教えてくれた

Aがそう言ってくれるだけで俺は幸せで

こんな時間がいつまでも続けばいいのにって

そう思った

｢ねぇこのあと観覧車乗りにいかない？｣

近くに小さなテーマパークがあったのを思い出し提案する

貴｢いいですね！行きましょ！！！｣

観覧車というワードを聞いて

テンションが上がったAを見ると

雰囲気は大人でも中身は子供で

この笑顔をいつまでも俺が守れたらって

気づくのはもう少しあとみたいだ