俺が君の目になる (ページ17)

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貴方side

慎ちゃんにカフェのことを話して

気持ちが落ち着いたものの

カフェの前を毎日通るため

やっぱり気になってしまった

どうしようか

そう思いながら帰路を歩いていると

気づいたらカフェのガラス戸を引いていた。

松村さんは私に気づいて招いてくれる

私の他に誰もいないと感じとり

カウンターの席に座った

北｢ココアでいい？｣

そう聞いた彼に

あぁそっか彼はまだ私のことを何も知らないんだ

そう思った

｢いえ、珈琲を下さい。ブラックで｣

高校生が甘いココアより

大人の味の珈琲を好むなんて

しかもブラックで…

つい笑ってしまった。

｢私初めて行く珈琲屋さんでは必ず珈琲のブラック
を頼むんです｣

北｢なんで？｣

｢そのお店の味が本当に美味しいのか感じるため｣

北｢そんなこと言うお客さんは初めてだよ｣
｢驚いた笑笑｣

大丈夫だよ松村さん

表情をあえて口にしなくても

松村さんが驚いたことくらい

今の私には分かる