積極性 ページ10
「綺麗ね、流石新築って感じだわ」
「ふふ、ありがとうございます」
時刻は正午。
やはり柱である煉獄は多忙で、今日は半刻以上前から家を出ている。
(お館様のご挨拶の後、Aから離れない彼を無理矢理出したのは内緒。)
何時もなら一人でのほほんとしているAであったが、今日は違うようだ。
音柱の3人の奥方が訪問なされているのだ。
新築で真新しい様子の家に、彼女たちは興味津々だ。
「台所も凄いわね、こんなに広いなんて」
3人の中でも料理を得意とする雛鶴が、台所の設備の良さに感嘆を漏らす。
煉獄家の台所は和洋折衷。最先端を占めている。
「これは杏寿郎さんの要望なんです。多くのご飯を作る為には、大きな台所が必要だろう？って。彼、かなりの大食いですから」
「あ、天元様も言っていました！炎柱様と呑みに行くとヤバいって！」
新築の内装にキョロキョロ見渡していた須磨も喋り始める。
呑みに言っている時の杏寿郎さん、見てみたいなと思うAであった。
「ではどうそ、此方へ」
客室に案内するAに、三人も着いて言った。
-----------------------------
客室にて。
「わわ、このお菓子美味しそうです！」
「これは西洋のお菓子の『かすてら』と呼ばれてる物です。お口に合えば良いのですが…」
煉獄は、度々忙しく家にいることが余りできない事から、Aに手土産を買うことが多くなった。
その中でも特にAが気に入っているこのかすてらというお菓子。
西洋のお菓子、と言われて目を輝かせる須磨を横目に、早速まきをと雛鶴は口に運んでいた。
「ふわふわですごく美味しい！」
「これ作れたら良いわね、天元様も喜ぶわ」
2人とも気に入ってくれたようだ。須磨もおいしい！！！と嬉しそうだ。
その様子を見て安心するAも、自分用にお皿に持っておいたかすてらを食べる。
「それで、Aさん」
「ん、はい？」
話しかけられたので食べる手を止める。
「炎柱様とは、新婚さんとして愛されあっていますか？」
驚いて思わず叫んでしまうと、雛鶴さんの綺麗な笑い声が聞こえた。
「…少し、恥ずかしくなる時があります」
「そ、そんなんじゃ、駄目ですよ！！」
「え？」
？しかないAであった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1782人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
さやか(プロフ) - とても面白いです！ (2021年4月20日 16時) (
レス) id: e49f598d0d (このIDを非表示/違反報告)
、 - 煉獄さん心変わり…？一夫多妻？ (2020年10月31日 22時) (レス) id: 456ba8f60f (このIDを非表示/違反報告)
名無し59387号(プロフ) - うみうみさんさん» 長文ありがとうございます。2つの物語を同時進行でやる形で偏りが出来てしまっていました…これからも見てくれると嬉しいです^^ (2020年1月19日 16時) (レス) id: 908299a0ba (このIDを非表示/違反報告)
うみうみさん(プロフ) - 更新されて嬉しいです！主様のこの小説好きなのでほんとに楽しみにして待ってます！大変だとは思いますが、頑張ってください、！、！！！ (2020年1月19日 16時) (レス) id: 0c3f4146ac (このIDを非表示/違反報告)
名無し59387号(プロフ) - みるくさん» ありがとうございます(TT) (2020年1月19日 15時) (レス) id: 908299a0ba (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：空白 | 作成日時：2019年11月21日 22時
