シグナルチェンジ…Kei.I… (ページ43)

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裕翔「ってことで、じゃあ俺も帰ろっかな！」

A「え！いいよ。まだいたら？」

裕翔「でもいのちゃん、こんなんだから。いてもどうせ寝るだけだしね。いのちゃんも明日授業だっつってたし、俺休みだし、昼までは寝てたいもん。」

A「いいね～、自由だね～。」

裕翔「いいでしょ～君たちは朝から頑張りたまえ！」

不意に頭を撫でられる。

慧に撫でられるよりももっと強く。

何故か、
それだけで顔が赤くなりそうになった。

裕翔「よし、一応起こしとこっか。おーい、いのちゃーん。俺ら帰るよー。」

慧「………んー、あー…………うん…。」

裕翔君が雑に慧を揺らす。

慧は目をごしごし擦って、起き上がろうとするけど
明らかにふらふらしていた。

A「慧、大丈夫？」

慧「んー………ふふ、Aー。」

よろめきついでに私に抱きつく。

慧はいつもそうだった。

酔うと素直になるのか、
それとも素直になってもいいと思っているのか。

A「うーわ、おも！ちゃんと立ってよー。」

そう言いながら、私は慧の背中に手を回す。

酒臭い。

私まで酔ってしまいそうだ。

いや、もう酔っているのかもしれない。

だって、なんか、心地好くて。
なんだか良い気持ち。

と、次の瞬間、体が軽くなった。