トルアイアングル...Ryosuke&Yuri... (ページ42)

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「Aさん何出たい～？」

A「あー…出なくちゃダメ…だよね？」

「え、出たくない？」

A「うん…できれば、ね。

あ、なんか面倒くさそうな係ない？
私それでいいんだけど…｣

「んー、そっか。
…あ、じゃあ得点係やってくれない？
うちのクラスでやらなきゃいけないんだけど
みんな嫌がっちゃって」

A「全然いい！やるやる」

「良かったー、すぐに決まって！
もしかしたらAさんならやってくれるかもー、
って思ってたんだぁ～」

(あれがこういう意味だったとは…

…困ったなぁ…)

隣の侑李をチラリと盗み見た。

花火の日に見られたからか、私と侑李が付き合っていると勘違いしている人は多い。

(侑李に悪いな…)

申し訳なくて、溜め息を吐く。

それに気付いた侑李が
不思議そうにこちらを見た。

侑李「大丈夫？
暑くて頭おかしくなったんじゃない？」

A「失礼な、違うよ。

…ねぇ、そーいえば侑李ってダンス得意なんだよね？」

前に聞いたことがあるのを思い出して訊ねると、侑李が頷いた。

侑李「なに、珍しいこと聞いてくるね。
Aはそーゆーの、興味無いと思ってた」

A「や、興味無いというか…
幼馴染みが同じようなことしてるから、
見るのはそれなりに楽しいんだけど…」

んー、と言葉を濁す。

なんだろう、
適当な言葉が見つからない。