トルアイアングル...Ryosuke&Yuri... (ページ36)

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すぐに後からAが来て、
すごーく嫌な雰囲気で。

ああ、またちぃちゃんが毒を吐いてしまう、

女の子が泣く前に止めに入ろう。

そう思っていたら

「侑李と友達になりたいなら、
自分でそう言えば？」

女の子達を見据えて、Aが言い放った。

めちゃくちゃクールで。

もう俺、感動して。
次の日すぐに友達になりにいったんだ。

圭人「Aさん、クール！
すごい！カッコいいね！」

A「………え？」

圭人「俺と、友達になって！」

A「…ふふ、何それ？」

そう笑ってくれたAは、
前日のクールな印象とは全く違かったけど

ふわり、とした笑顔が可愛い子だった。

ちぃちゃんはきっと、
俺には何も言わないと思う。

でもさ、分かるよ？

いくらドタキャンされたからって

大混雑必至の花火大会に、
何とも思ってない子と行く？

夜店なんて回る？

それが、どんなにすごいことなのかを
Aは知らない。

そしてきっと、
知らないからこそ気付かない。

A「圭人？なに難しい顔してるの？
分かんないとこあった？」

圭人「……何でもないよ」

鈍感…って訳でもないと思うんだけどな。

ちぃちゃんの苦労を思って、
何度目かの溜め息を吐いた。