トルアイアングル...Ryosuke&Yuri... (ページ26)

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侑李の運動神経が良いのは体育のスポーツテストで知ってたけど、
まさか勉強まで出来るなんて。

ガリ勉してる風には見えないし
天才、っていうのはきっと、
ああいう人のことをいうんだろう。

要領良く色々教えてくれた侑李に感謝。

涼介「…A……」

呆然と成績表を見ていた涼介が
急に真剣な声を出す。

A「…なに？」

涼介「…お願い！課題手伝って！」

A「はあ？！」

顔の前でパチン、と手を合わせて
涼介は突然頭を下げた。

涼介「うちの学校、ぜっってーー終わんねー量の課題出てんの！」

A「涼介にペナルティが多いだけでしょ？！」

涼介「お願いします！
ちゃんとお礼するから！」

そう言って、チラチラと上目遣いで
こちらの様子を伺ってくる。

A「…手伝ってもいいけど、」

涼介「まじ！？」

A「花火大会。
何かおごってくれるなら」

私のお財布くん、
とニコリと笑ってみせる。

それと対照的に涼介は顔をしかめた。

涼介「……かき氷…ぐらいなら」

A「と、たこ焼きと綿飴とラムネと焼きそばとりんご飴」

涼介「かき氷とたこ焼き！」

A「と、綿飴」

涼介「………ノった！」

A「やった、交渉成立！」

腕相撲をするように
お互いの手を握って、二人で笑った。