トルアイアングル...Ryosuke&Yuri... (ページ20)

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侑李「…圭人と仲良いの？」

A「ん？普通だよ？

あ、でも侑李がキッカケで話すようになったかも」

あの時のことは、
いつ思い出しても笑える。

A「前…お花見した日にさ、
靴箱のとこで囲まれたの覚えてる？」

侑李「ああ、うん。覚えてるけど」

A「あれをね、偶然圭人が見たらしくて。

次の日学校行ったら寄ってきて、

クール！すごい！カッコよかった！
友達になろう！

って」

侑李「…なにそれ」

侑李が呆れたように笑う。

ま、でも圭人らしい。と言う侑李に
私も笑いながら頷いた。

A「私、圭人のあの性格好きだよ」

侑李「ああ、なんか似てるかもね。類友？」

A「え、ごめん、それはイヤ」

大袈裟に顔を歪ませると、
それを見た侑李がまた少し笑った。

(あ…)

侑李「なに？」

A「…なんでもない、よ」

不思議そうにする侑李に、
首を振って答えた。

時折見せる侑李の笑顔がすごく綺麗で。
可愛くて。

…見とれてしまう。

でも、そんなこと口に出せない。

A「あ…っと、
今、何時かな…って」

侑李「時間？四時過ぎだよ」

A「家着くのは五時くらいかなー」

(涼介に連絡、しようかな…)

少し考えてスマホを取り出す。

しばらくそれを眺めて、
電車に乗ってからでいいか、と
制服のポケットに戻した。