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10...(side R) ページ10
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もっと話したい。
もっとAのことを知りたい。
そういう気持ちで、俺はAに
「付き合ってほしい」って言ったんだ。
まあ正直自信、ありましたよね。
それでもオッケーもらったときはやっぱすげー嬉しかったし、
気持ちを伝えるのはまじで死ぬほど緊張した。
それから、俺たちは付き合うことになって。
……でも、だからといって何かが急に変化するわけでもない。
メッセージのやりとりが増えたり、
用事もない夜に電話してみたり。
分かんじゃん。
それが純粋に楽しい時なんだって。
何もかも、初めてだったんだ。
そういうのが。
初めてのデートは映画観てご飯行って……
なんか普通、っぽかった、と思う。
いや、でも俺も色々考えて、考えまくって
知念とかにも相談して
「やっぱ最初は無難に映画とかじゃない？」ってなって。
あん時、裕翔はあんまり相談のってくんなかったな。
つーか、俺のプランことごとくボロくそ言うから
最早相談やめたんだっけ。
意外と頼りになるのは大ちゃんだよなー、
なんて思ったりして……
あー……なんか、懐かしい。
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作者名：環
| 作成日時：2020年9月12日 19時
