27...(side R) ページ27
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懐かしいから。
久し振りに会えたから。
この間は一瞬しか話せなかったから。
それらしい台詞を並べて、
同窓会をするくらいの感じで
なんてことない振りしてAと会う約束をして。
でも、いざ会ったら
やっぱり気持ちを抑えられなくて。
中学生の頃みたいにキスをした。
ーーーそれ以上は、できなかった。
したくて仕方なかったけど。
本当はもっともっとしたかったけど。
あの子の前では、俺は中学の頃と変わらない、
子供みたいな気持ちになる。
好きすぎて、触れたら壊れてしまいそうで、
大切にしておきたかった彼女。
でも、あのキスで思い出す。
俺は、何度でも確信する。
やっぱりAが好きだ、って。
知念「でも、どうするの?彼女のこと。」
知念の発言に俺は黙る。
俺の恋人はモデルで、前にドラマで共演したのが
きっかけで付き合うようになった。
美人。
で、スタイルもいい。
ちょっと細すぎるかな、とは思うけど。
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作者名:環 | 作成日時:2020年9月12日 19時