24...(side R) ページ24
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「バカだね、涼介。」
「うるっせーな、わかってるよ。」
たまたま知念と一緒のロケで、地方に来ていた。
が。
今日の俺は衣装破くわ、マイク落とすわ、
うっかり台本の流れ無視するわ、という有様で、
仕事で関わった人の殆どに
「山田くんどっか調子悪い?」なんて
聞かれてしまうくらいにひどかった。
それから、反省会なんて言いつつ、
俺は知念と飲んでいた。
仕事後の酒がここまでまずいのも初めてかもしれない。
ただ、不調の原因は、分かっている。
……つもりだ。
知念「分かってる、ってことは自分でもバカなことしたなって思ってるわけ?」
知念が言う。
涼介「バカなことしたっつーか……。」
知念「まあね、Aちゃんのことすごい好きだったもんね、涼介。
……でも、お互いに相手がいるのに関係しちゃうのはよくないでしょ。
いくら最初に付き合った思い出の子って言ってもさ。」
そう言って、知念はグラスに口を付ける。
知念の言ってることは尤もだった。
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作者名:環 | 作成日時:2020年9月12日 19時