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駅前には噴水があって、
よくここで山田くんと待ち合わせしたっけ。






帰りがたくて、
離れがたくて、

いつまでも一緒にいたかった。

そこで、話をしていたかった。








そんな中学時代の思い出が蘇って、
見慣れた景色が今日はなんだかいつもより
いとおしく感じた。



それはやっぱり『山田くん』効果なんだろう。









あの頃の自分は、もう其処にいない。


そんな事実に、時間の流れに、心を痛める。








昔好きだった男の子に、
自分以外の恋人がいて、

ーーー自分にも婚約者がいて。



それぞれの未来へ進むんだ。









ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー









それから家に帰ってもぼんやりした想いは続いた。









「…会わなければ、やっていけたのに。」









ぽつり、呟く。




でも、実際そうなんだ。






あの、たった2〜3分間。

それでも、会わなければ。








直に声を聞かなければ。



その目と目を合わせなければ。



彼に私の名前を呼ばれなければ。








私は優太と、うまくやっていけたんだ。









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設定タグ:Hey!Say!JUMP , 山田涼介   
作品ジャンル:恋愛
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作者名: | 作成日時:2020年9月12日 19時

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