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110...(side H) ページ10
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宏太「どうするか決まったわけ？」
光「まーね。」
宏太「あ、そ。そういうことね。単純バカは一度決めると、あとは突っ走るだけだからなー。」
光「単純バ、…！
そ、そうだな。俺、難しいこと考え過ぎてたわ。」
自己嫌悪に陥って、
自分の気持ちの否定ばかりだった。
俺は彼女を、傷付けたくなかった。
好きだったから。
大好きだったから。
その気持ちを否定することなんてなかったのに。
光「決着、つけてくる。」
自分の今の正直な気持ち。
否定せずに認めたら、
心が軽くなった気がした。
「だから、このまま先輩が離れていっても、ちゃんと幸せに笑っててくれるなら、嬉しいです。」
もう逃げるのは止めだ。
前に進んでいく。
情けなくても、
格好悪くても、
結末がどんなものになろうとも。
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作者名：環
| 作成日時：2019年11月6日 20時
