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A「っ…………、」
光「さっきまであーんなに冷静だったくせに。
急にそんなに余裕なさそうに慌てだされても調子狂うっつーか……まあ、つまりは。」
鼓動はどんどん速くなって、
今自分がどんな顔をしているかも分からなかった。
先輩が自分の気持ちを隠さないことも、恥ずかしくなるような言葉を伝える人だということも知っていたのに。
それが他の誰でもなく、私に向けられている。
そう思った瞬間に、先輩の顔が見れなくなった。
光「可愛い。めっっっちゃ可愛い！！」
何言ってるんですか、とか、
からかわないでください、とか。
いつもだったら、
いくらでも言葉が出てくるのに。
今は何を言われても冷静でいられる自信がない。
頭が回らない。
どうしよう。
私、思っていた以上に動揺してる。
思っていた以上に、
好きという気持ちは大きくなって、
思っていた以上に、幸せみたい。
光「大体、恥ずかしい台詞言ったの俺だかんね？
なんでおまえがそんな……、」
A「……？」
光「確かに恥ずかしいこと言ったわ俺！待て、まさか……おまえ照れてんじゃなくて、笑い堪えてんじゃねーだろーな！」
A「……っ……！」
光「おいAこっち向……、」
A「っ……あはははっ………！」
光「ほら笑ってるしー、」
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作者名：環
| 作成日時：2019年11月6日 20時
