今日:1 hit、昨日:4 hit、合計:28,882 hit
小｜中｜大
115 ページ15
.
顔を上げたら、
どんな顔を見せてしまうかなんて予想がついた。
きっともう、笑顔を作ることは出来ない。
それでも先輩は私を待つ。
ずっと、私を見ている。
元々、気にしないでほしいと言ったのも、
大丈夫だと笑ったのも私。
先輩に会わない間、自分自身さえも大丈夫だと思い込んでいたんだ。
それなら。
最後まで、思い込んで、貫き通して。
あの日から、上辺だけの笑顔で誤魔化してきた。
避け続けてきた。
先輩の幸せを願うなら、本当はちゃんと向き合わなきゃいけないこと。
ずっと分かってたはずなんだから。
拳を握り締めて、小さく深呼吸をして。
意を決して顔を上げた。
A「…………？」
そこには目の前で、規則正しく揺れる銀色。
太陽の光が反射して、
それが何か、直ぐには分からなかった。
A「………？
これって……あのときの……？」
私も色違いで、同じものを持っている。
先輩と一緒に行ったカフェでもらったキーホルダー。
でも、落として無くしてしまったと言ってたはず。
偶然見つけた？
まさか、わざわざそれの報告をするために？
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 207人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「Hey!Say!JUMP」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：環
| 作成日時：2019年11月6日 20時
