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光「………やだもう、おまえカッコよすぎ！」
A「それ前も言ってませんでした？あんまり褒められてる気しないんですけどー。」
光「いや褒めてるに決まってんだろ！俺もカッコイイーって言われたいわ！」
A「ふぅん、そうなんですか。」
光「そこは八乙女先輩だってカッコイイですよ、とか言えよ！」
A「………………ごめんなさい。」
光「すげぇ溜めて謝ってんじゃねーー！」
よく喋って、表情は次々に変わっていく。
なかなか止まらないお喋りを聞きながら、
その姿に小さく笑みを零す。
今までと一緒。
そんな些細なことなのに妙に楽しく思えてしまう。
光「………ていうかさ。本当はどこでもいんだわ。」
A「え？」
光「植物園でも水族館でも、カラオケでもゲーセンでも映画でも、なんでもいー。」
A「……先輩？」
隣に座る先輩の頭が私の肩に預けられて。
表情が見えないまま、
私はその言葉に耳を傾けた。
光「でも、折角なら楽しませたいし。笑ってほしーし。
傷つけた分………つーか、それよりもっと、ずっと大切にしたいだけ。」
照れているからか、大きな声じゃなくて。
私の目を見てはっきりと言ってくれているわけでもない。
だけどそんな先輩の声が、
伝わる体温が、心地良かった。
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作者名：環
| 作成日時：2019年11月6日 20時
